僕らは甘くない (ページ6)

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佐「そういえば、寮の同室は誰なんだ？」

『寮の同室？』

佐「知らないのか！？その封筒に入っているから今のうちに確認しな？」

さっき受付で貰った封筒の中

その書類のうち寮について書かれた紙を出す

『えーっと、《寮の案内》‥』

佐「あー、もう、1番下の所に同室の名前が書いてあるから！」

『あ、えっと、‥《この者との寮生活を行う、神宮寺勇太》＿＿＿って‥えっ！？』

佐「ありゃ、今年の東寮当たりは河田かぁ～」

はぁ！？

あ、当たりって‥

寮は2人一組だから毎年2人

King3人とprince3人だから

そのうちのそれぞれ1人と同室となる

去年は鼻血が流れて病院騒ぎになったらしい

しかも、余程の理由が無い限り変更は受け付けない

なんか更に周りがざわつき始めたんだけど

さよなら普通の寮生活

ようこそアイドルとの寮生活

ん？待てよ

『“東寮の当たり”があるってことは“西寮の当たり”もあるってこと？』

佐「あぁ、それ俺だよ！」

えっ！？

「ほら」と紙を見せてもらう

確かに『平野紫耀』と書いてあった

あの真紅様か

『何から何まで世話になるよ、佐々木』

佐「えっ、何事？」

佐々木を余所にガシッと手を掴む

お前が頼りだ

会ったのは数十分前だけど、

この間で分かるぞ

人柄が‥

佐「あの6人とクラスが一緒だから色々頼まれそうだな」

えっ！？

クラスも一緒なのか！？

さよなら寮生活並びに学生生活

ようこそアイドルとの寮生活並びに学生生活

『それより、何で頼まれ事？』

佐「あいつら6人とも生徒会所属なんだよ」

はぁ！？

何でも中等部より、あまりの財力に加えた支持率

教員たちが生徒会へ任命したらしい

本人たちも拒否することなく就任

そして、現在となっている

すごいなぁ

あ、そっかー

だから、さっき「紫様が式典で挨拶」って言っていたのか

それに6人は新入生とは異なる席に着席

おそらく生徒会席

納得、納得！

会場が暗くなり、入学式が始まった

祝辞や担任、教科担当紹介が続き身が引き締まる

そして、生徒代表挨拶がきた

周りを見ると何人かは頬を赤らめて聞いている

おいおい、マジか

岸「＿＿＿生徒代表岸優太」

終わると同時に拍手喝采

今まで聞いたことないほどの音量、しかも黄色い声も交えている

本当に先がおもいやられる