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「……ただいま」
「あら羊ちゃんおかえり」
羊は無事帰宅し、そのまんま母親と食卓につく。
(そんで米が好きやないのにドリア食うてはるのはなんでなんや……)
「羊ちゃん、今日の練習はどうやった？」
チーズの一点だけで選んでいるのだろうか。美味しいチーズのメニューなら他にもあるだろう。ハンバーグとか。
「ちょっと羊ちゃん、聞いてんの？」
「あ。うん。ごめん…ぼーっとしとった」
「そう。で、今日、サッカーどうやったの？」
「…いつも通りや」
その後何事もなく食事を終え、部屋にこもり、ゲームのコントローラーを手に取ったところで、ようやく羊の思考が途切れた。
(……あれ、ゲーム始めるまで、僕、アイツのこと考えとったな)
ゲームの電源を入れ、ゲームのことに思考を切り替えるまで羊は今日のファミレスでのことをとりとめもなく考えていた。
思い起こせば、それは今日だけじゃない。カラスとファミレスで会った日には必ずそうだ。
(ああ、そうか)
気づいた。このゲームのメインストーリーの主人公である氷織羊は、サイドストーリーに救われていた。
サッカーしかない、サッカーのことしか考えることを許されないこの脳に、ひとつ箸休めを。
サッカーじゃない、なんでもなくくだらないことを考えられている時間は、確かに気持ちが楽だった。
「……ははっ。やからあんなに居心地ええのかも」
羊はつい、ヘッドホンで籠る自分の声で独り言を零した。
あれの突拍子も脈絡もない、空っぽなところはサッカーに代わって羊の頭の中を埋めるのだ。
「で、醤油を一気飲みすると人間って死ぬらしいんだけど」
「『で、』で繋げる話とちゃうんやない？全然話変わっとるし急に不穏なのは何故なんや……」
1週間後、金曜日。
毎週恒例、それぞれファミレスでチーズドリアとサラダを食べて雑談するだけの時間。
さっきまで学校の授業がどうの担任がどうのという話をしていたはずなのに、このカラスは急にとんでもない方へハンドルを切った。
内心まだドキドキしながらも、この感じにはそろそろ慣れてきた……と思いたい羊である。
「ゆるやかに死ぬよりは、自分はそっちのがいいかな、と」
「どういうこと？」
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夜 - いつも素敵なお話ありがとうございます！リクエストなんですが、糸師冴さんで男主くんの話を書いて欲しいです。暗い話で冴さんがヤンデレな感じで。注文が多いですがよろしくお願いします！ (8月6日 20時) (
レス) id: 539b005b10 (このIDを非表示/違反報告)
りりあ(プロフ) - 加糖雪さん» 素敵なお話ありがとうございます！！ (8月2日 12時) (レス) @page37 id: e7fc63ae3c (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - りりあさん» りりあ様こんにちは。リクエストいただいていた内容の作品を追加させていただきました！リクエストありがとうございました〜！ (8月2日 8時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - 汰稀さん» なんと！素敵な夢をみていらっしゃる…！リクエストありがとうございます。お待たせしてしまうかもしれませんが承りましたのでしばらくお待ちください…！ (7月30日 2時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - 汰稀さん» 返信遅くなってすみません！そうですね、束縛、独占欲の表現として三つ編みを用いていました(*˘︶˘*)ただ蘭世本人は無自覚かな？と思ったり思わなかったり…色々考えながら読んでいただけると嬉しいです^^ (7月30日 2時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星藍 海 | 作成日時：2023年7月19日 3時
