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「いただきます」
目の前の彼は早速、おかずのぶりの照り焼きを丁寧につついて口に運び始める。
私もその様子を伺いながら白いご飯を少しだけ口に入れた。
「あっそうだ、自己紹介がまだだったな」
思い出すように呟くと、こちらに視線を向けられる。
「私は山田利吉。フリーでプロ忍者をやっている。忍術学園の教師、山田伝蔵の息子だよ」
ちゃんと話したことは無いけど顔は知っている山田さんの息子さんで、忍者……
この環境下ではもうあまり驚かないな。
「A、です。よろしくお願いします…」
「Aちゃん。よろしくね」
微笑まれ、私も微笑み返す。
気がつけば笑顔が下手だとかあまり気にしなくなっていた。
「Aちゃんは忍術学園で怪我を治してるんだよね」
事情は聞いてるよ、と優しい声がする。
「顔に手当てされてたのも良くなってるみたいだし…体調の方も順調に回復してるのかな」
「はい」
前に会った時には顔に布を当てていたし、倒れる限界まで自分の不調に気がつけないまでだった。
(倒れるようなことは無くなったけど、自分の体調の変化みたいなのは相変わらず分からないままだから…気をつけないとなあ)
まだ油断はできないはずだ、と気を引き締める。
「忍術学園の皆さんには本当によくして頂いていて、おかげで良くなりました」
「良かった」
そこからは早かったと思う。
利吉さんは話し上手で、人との距離を詰めるのが得意みたいだった。
最初は彼から話を引っ張ってくれて、上手い具合に間合いをとって私にも話させてくれる。
そうやって他愛のない話しをいくつかしているうちに、あっという間になんだか仲良くなってしまった。
利吉さんは見た目や第一印象を裏切らない素敵な人だと思えた。
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加糖雪(プロフ) - 犬さん» コメントありがとうございます。お待たしてしまって申し訳ありません…また少しずつ更新していけたらと思うのでよろしくお願い致します！ (2022年11月6日 0時) (
レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
犬(プロフ) - このお話の続きが楽しみです。更新楽しみにしてます。 (2022年3月24日 8時) (レス) @page27 id: f57686b26e (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - レン。さん» レン。さんコメントありがとうございます。学園の人達と関わっていく中で、夢主がどう変わってどういう選択をしていくのか見届けていただけると幸いです。今後もこの作品をよろしくお願いします…！ (2022年1月16日 18時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - れなさん» れなさんコメントありがとうございます。感想をいただけてとても嬉しいです。ゆっくりとですが更新再開してますのでどうぞよろしくお願いします( ᵕᴗᵕ ) (2022年1月16日 18時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
レン。(プロフ) - これからの夢主ちゃんがどうなるのか気になります!!気長に更新待ってます! (2022年1月16日 4時) (レス) id: 6501380a5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加糖 雪 | 作成日時：2021年7月25日 4時
