【プリンプ編A】満身創痍で飛び込んで！【ぷよぷよ】

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｢いや、いいです……｣
大きさからして食べ切れる自信がなく、断る。

｢そっか……｣
レムレスは少ししょんぼりした顔をした。

レムレスは続けて私に聞く。
｢そういえば君とは初めて会うけど、君もとばされてきたのかな？｣

｢ああ…そうみたいなんです。それで今元の世界に戻るためにりんごさんって人に会いに行こうとしてて…｣
｢それなら僕も一緒に行くよ｣
｢…？！｣

｢ここに来たばかりで1人は不安だろう？｣
レムレスはこちらの警戒心に気づいているようで、優しく微笑んでみせた。
｢それに、さっきみたいにぷよ勝負を挑まれても君は戦えないだろうし……｣

ぷよ勝負…？さっきの勝負のことか。

｢それじゃあ……お願いしようかな……｣
誰かと一緒というのは心強いがあやしいお兄さんとなると少し不安なような……

けどまああの勝負で死にそうになるのはもう嫌だし、やっぱりちょっと1人じゃ不安だ。


｢ええと、いろいろ気になることがあるんですけど、質問攻めしてもいいですか？｣

｢僕に答えられることなら。歩きながら話そうか｣

｢はい｣

さっきの謎の物体を使った勝負が一体何なのか、どうして私はあれを消せなかったのか……その他諸々……

ドラコに何も聞けなかった代わりにレムレスに聞いてみよう。



並んで歩きながら、早速質問を始める。

｢まず、ぷよ勝負って一体何なんですか？｣
｢ぷよ勝負っていうのは、同じ色のぷよを4つ消して相手に白いおじゃまぷよを送り合うんだ。フィールドの上にある✕マークにぷよが届いたら負け。おじゃまぷよはぷよを隣で消すと一緒に消えるよ。
普通はみんななんやかんやあってぷよを消せるようになっているんだけど……君はそうじゃないみたいだね｣

う、うーん…説明が全体的にふわふわしてるような……理解が追いつかない……



気がつくと視界から木々が減って、森から抜けたのだとわかる。

｢ぷよっていうのは？｣
私はさらに質問を続ける。
｢この世界にある生き物で、みんななんでもなくぷよを消しているけど、ぷよのことについてはあんまりよく知らないんだ｣
｢なるほど……それじゃあ私はどうしてぷよを消せないんでしょうか？｣
｢それは僕にも分からない。さっきも言ったようにぷよを消せないのはとても例外的なことだから……｣

｢そっか、この世界ではぷよを消せるのが普通なんでしたね…｣
｢そうだね。君みたいに勝負が始まってるのにフィールドすら現れないのは初めて見るからびっくりしたよ。｣

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