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6-2 おねがい ページ28

「はは、最初はそのつもりはなかったんだけどさ…実はかくかくしかじかで」


出発までの間に学園をぶらついていたAは色々な忍たまに遭遇していた。






朝日の眩しい廊下にて。
ずるずると大量の荷物を引き摺りながら歩く彼に声をかける。


「おっはよ〜文次郎!」
「…なんだAか」


振り返ったその顔はいつもに増してクマがひどい。




「ははーん。会計委員会の仕事を夜中までやって、その途中で委員が眠いと言い出し、目覚ましに鍛錬に連れ出してその帰りってところだね?」

「何故分かる…」

「うーん。ぼろぼろになった他の会計委員を引き摺ってるからかな」





引き摺られる会計委員たちは皆、目の下にお揃いのクマを浮かべて意識を失っている。





「その子たち半分持つよ」
「…お前に頼るのは気が引けるが…助かる」
「わあ。徹夜明けだからか文次郎が素直!愛し〜!この後添い寝とかどう?」
「バカタレ!誰がするか!」
「まあ出かける時間になるまでしか添い寝できないんだけど…ごめんね?」
「しないっつってんだろ!……って今日外出するのか?」
「うん。伊作とデート」
「それなら、壊れた算盤を修理に出してきてくれないか?」
「算盤?」
「…頼む」







会計委員たちを部屋に送り届け、再び廊下を歩いていると、小さい影がAを見つけて呼び止めた。



「あっAさん!」
「おー黒木庄左ヱ門くん。早起きだね。素晴らしいね」
「そういうAさんこそ」
「えっ庄ちゃんに褒められちゃった!ぶっ倒れていいかな?!」
「ダメです」
「ハッキリ言える良い子!」
「…ええと、Aさんが今日外出するとお聞きしたので、学級委員長委員会からお願いがあるのですが」
「なになに?!なんでも聞いちゃうよ〜」
「お茶の葉が切れてしまったので、新しいものを買ってきていただきたくて…」

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設定タグ:忍たま , rkrn , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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加糖雪(プロフ) - 乃花おむ子さん» 乃花おむ子さんこちらにもコメントくださりありがとうございます!ギャグに自信ないのですが笑っていただけて嬉しいです〜!こちらの作品はかなりゆっくりの更新になりますがよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2021年9月25日 18時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
乃花おむ子(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて笑いながら読んでしまいました……!無理のない程度に更新頑張ってください! (2021年9月24日 7時) (レス) @page27 id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - まーぶりんさん» まーぶりんさんコメントありがとうございます!楽しんで頂けている様で何よりです…!応援ありがとうございます。今後も何卒よろしくお願いいたします! (2021年5月21日 20時) (レス) id: 22bc115167 (このIDを非表示/違反報告)
まーぶりん(プロフ) - ウッ…凄く好きです…!!ホント主様の文才が神すぎて…!更新楽しみにしてます( ゚д゚)頑張ってくださいー!! (2021年5月20日 17時) (レス) id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:加糖 雪 | 作成日時:2021年5月12日 22時

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