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「って言っても、私の言葉がわかるのかわからないのか、さっぱり分からないままだしなあ」
「え、でもAはこの呪霊の言葉が分かるんだろ?」
俺達には何を言ってるのか分からない呻き声みたいなのしか聞こえなかったけど、と悠仁は言う。
「そうなんだけど…私がいくら話しかけても全然言葉を返してくれなくて。会話は全くダメ。気まぐれにしか喋らないみたい」
さっきよりも弱々しく「そうか…」と悠仁の声が返ってきた。
五条先生の言葉は分かってるっぽいけど…。
あ、でも「ファイト」ってことは、喋らないだけで言葉は理解出来てるのか…?
呪霊ともっとちゃんと会話ができたら、この事態を解決出来るヒントが得られるかもしれない。
それなのに、無口なんだよなあ。
自然とクロッキー帳とペンケースを持つ手に力がこもった。
「ま、何はともあれ、これから頑張りましょうね!」
「うん!」
「あ、そうだ。今度一緒にショッピング行きましょ!原宿にオシャレなショップがあるの」
「へえ!スケッチしたいなあ」
「そうじゃないわよ。あんたの服を選ぶの!」
「え、私自分が身につける服とかアクセサリーにはあんまり興味がなくて…」
「いいから行くの!そこの2人も!」
「え」
「俺らも?!」
「そうよ。荷物持ちは必要でしょ」
どうやら悠仁と恵は完全に尻に敷かれているらしい。
あはは、と思わず笑うと、「あ、笑ったな!」と悠仁がちょっと頬を膨らませた。
3ヶ月の間しかここにいないけど。
良い友達かできたかもしれない。
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加糖雪(プロフ) - ねむさん» ありがとうございます!続編でもよろしくお願いします〜! (2022年2月11日 4時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - ひぇ〜!また更新されておる〜!!めちゃくちゃ良いデス!自分のペースで続編よろしくお願いします (2022年2月7日 22時) (レス) @page43 id: 38d2d0b865 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - ねむさん» ねむさんコメントありがとうございます!面白いですね〜どんな風に強くなっていくか、今後の展開に期待していただければと思います! (2022年2月7日 9時) (レス) @page42 id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 夢主、絵が命かけれるほど大好きなんですね!えと、絵を破かれたりしたら強くなる…みたいなことを妄想しました(><#) (2022年2月5日 20時) (レス) @page35 id: 38d2d0b865 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - るきー流季ーさん» るき―流季―さんコメントありがとうございます!絵師を目指していらっしゃるんですね。この作品をもって私も読んでくださる方を応援できるように頑張ります! (2022年1月30日 22時) (レス) @page23 id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星藍 海 | 作成日時:2022年1月20日 1時