命短し絵を描け呪術師【呪術廻戦】

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“彼女を殺そうとしてもどうせ呪霊に邪魔をされますよ”






彼女と特級呪霊は一心同体。
絵を描く者の思いから出来た呪霊と、同じく強い思いを持って絵を描いている少女。ついでに強い呪力を共有し合っている。繋がりは強い。

ということは、だ。

仮説ではあるが、どちらかが失われれば今保たれてる呪力のバランスが崩れて大変なことになる。









“さっきも言いましたが、せっかく呪霊がこちらに攻撃する意図は無いんです。なら、その間に彼女を呪術師として育てるべきだと僕は考えています”





乙骨憂太が良い例でしょう。

と思っていたことを口に出してしまえば、しばらくえらいひとたちは黙った。


特級呪霊が憑くなんて、何らかの理由がある。
例えば、本人がすごい力をもっているとか。


そしてその呪霊を何とかできるのは、憑かれた本人だけであると考えられる。






“乙骨憂太の件の時にも似たようなことを申し上げたと思うのですが。
なんでもかんでも「わからないもの」を切り捨てるのは、「可能性」を切り捨てることと同義です。
現に、乙骨憂太は特級術師に成長している”








あの日、キャンバスに描きかけになっていた絵を回収して、その呪力に驚いた。



乙骨と同じように、彼女が引いている血筋が問題なのか？
それとも呪霊の方が祈本里香のように「元になった人間」が居る怨霊で、そっちの血筋が問題なのか？









すぐさま調べたが、結果彼女は本当にただの一般人だった。
呪術師の血も、呪詛師の血も、そういう力を持つ家系の血は全く引いていない。遠縁にもそういう人はいない。



呪霊もただの呪霊。
学校に溜まった人々の負の感情から生まれたもの。
元は低級で、質の高い彼女の呪力をもって特級となった。









突然変異とも捉えられるが、僕の予想は“自力でその力をつけた”。

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