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キノコに全敗しました。 ページ7

『あ、キノコ君今帰り?』


「うん、今から帰るとこ.....カヨちゃんちょっと聞いて良いかな」
あれからハルちゃんを抱えて帰ろうとしていたらキノコ君に会った。


『ん?いいよ?』

「ハル君重くないんですか?」

『重くないよ。ほら、ハルちゃんチビだからね
だけど靴が取れなくて.....とってくれる?』


「あ、はい!」
元気の良い返事をするとちょこちょこ靴を取りに行ってくれるキノコ。弟みたいで可愛い。


『そうだ一緒に帰ろうよ。確か方向は同じだよね?』


「でも.....僕なんかいいの?」


『え、なんか用事でもあった?』
それは悪いことしたな、と思っていたらすぐに否定した。


「そ、そうじゃなくて.....女の子に誘ってもらうの初めてで」
俯いてほんのり顔を紅くする。


『おお、ピュアだね』
そこから色々話した。今日のサッカーの事とか、名前の知らない(覚えようとも思わない)アイツは杉本と言うらしい。どうでもいいすぐ忘れよ。


「あ、ユウキ君今日も一緒じゃないんですか?」
"ユウキ君"とはユキちゃんの本名だ。


『.....うん。めげずに誘ってはいるんだけどね』
五年生になってから誘っても断られる様になった。
何でか解らないけどそろそろ心が折れそう。



「で、でもユウキ君だって
友達って事は忘れないでいると思います!」


『キノコ君.....』


「信じて待っててあげよ?
僕なんかでも良ければカヨちゃんの力になるよ」

驚いた。キノコ君ってこんな事言うんだ。
なんだろ.....なんか


『ヒーローみたい』


「えっ!?えっと、マンガのセリフだから僕なんか
ヒーローじゃないよ.....」


『ううん、今のキノコ君格好良かった』
なんか元気出たよ、と笑ってみせるとキノコ君も笑った。


「良かった。ずっと眉間にシワ作ってたから
ハル君投げるんじゃないかとヒヤヒヤしてたよ」


『投げないよ!?』←
クスクス笑うキノコ君。うん、可愛い。
なんて言うか男の子に見えない。女子として悲しくなる。


『キノコ君私に(女子)力くれない?』


「え、力ですか?.....は、はー!」
小さな手をこちらに向け、何かを送ってくれている。
可愛い過ぎか←



私も小さくて力持ちじゃなくて可愛いかったら
女の子の友達が出来るのかね。

てか、それじゃ私じゃなくなるじゃん。

馬鹿ツインズに馬鹿にされそう。いや絶対される。


「カヨちゃん、眉間」


『アリガト。カヨ、モウミケンニシワツケナイ』←


「まだ無理そうだね」

キノコに一本勝ちました。→←放課後は自由じゃないそうです。



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設定タグ:初のオリジナル , 言葉のいらない約束 , ゆりしー   
作品ジャンル:笑える話
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ゆりしー2号(プロフ) - 流星さん» ありがとうございます!更新は遅いと思いますが頑張っていきます! (2015年9月28日 0時) (レス) id: 0122e64e7c (このIDを非表示/違反報告)
流星 - 自分的には面白かった!頑張ってね(o^o^o) (2015年9月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 50c14abcd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆりしー2号 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年5月19日 21時

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