【名探偵コナン】傍観していたい人生でした(遠い目)【トリップ】

よんじゅうさーん ページ45

そして時は経ちハロウィンパーティー当日。

パーティーの日付は蘭ちゃんに招待状を見せてもらった時にバッチリ確認済みだぜ!



動きやすいよう、ストレッチのきくジーパンにパーカー、上着にはいつもの愛用ダッフルコートを着ている。
死ぬときはお前も一緒だぜダッフル!!って言いながら羽織ってきた。なんかごめんダッフル。




｢やって来ました、ジョディ先生のマンションーー!!｣



もちろん小声で、そう呟くと、原作通りマンションの前にジョディ先生の車が止めてあるのが目に入る。



よぉーっし、では今から車のトランクに潜入を開始します!行くぞー!!


心の中で気合を入れ、そっと車に近寄って周囲や車の中に誰もいないことを確認する。



本日の脳内BGMはミッション・インポッシブルです。




人目がないことを確認し終わると、いざトランクの中へ。



なるべく音を立てず、慎重に、素早く...!



トランクの中へ一気に滑り込み、そっと蓋を閉じた。




｢おっけー、ミッション1成功...!｣


ふぅっと息をつく。


トランクに忍び込むだけで心臓バックバクなんだけど...
これもう哀ちゃん助ける前に心臓発作で死ぬんじゃないの???



とにかく、ジョディ先生が車に乗って出発するまでは、しばし待機である。









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しばらくすると、誰かが車に乗った揺れを感じた。その直後にエンジンのかかる音が響く。



｢や、やっとか...｣


暗闇でまどろみ気味だった意識が一気に覚醒する。
もうちょっとで寝るとこだった...危ねえ....



車が出発し、またしばらくすると、車が止まってドアの開く音がした。
おそらく博士の家に着いて哀ちゃん(inコナンくん)を連れ出すところだろう。



今度はすぐにまたドアの開く音がし、二人が乗り込む揺れ。


決戦場所に着くまでにはまだかかるなあと思いつつ、あくびを噛み殺した。







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突如、ものすごいスキール音と共に車が旋回して急停止する。



｢おわっなん、なに!?着いt...あでっ!!｣


びっくりしすぎてトランクの天井に頭をぶつけた。痛い。

一瞬ヒヤッとしたけどどうやらバレてないみたいで、ほっと胸を撫で下ろす。
セーフセーフ...



とにかくようやくあの決戦場所に到着したようだ。
確かジョディ先生が車を旋回させて、新出先生の車と対峙させてたから...



いよいよ近づくその時に、ドクドクと心臓が耳元で騒がしい。



それを落ち着けるように、ダッフルコートの裾を握りしめた。

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