検索窓
今日:196 hit、昨日:860 hit、合計:3,577,677 hit

さんじゅうななー ページ39

新出「外は寒いですし、みんなはそろそろ中に入った方がいいんじゃないですか?風邪がぶり返したら大変だし...」


新出先生の言葉に、元気に返事をして哀ちゃんの手を引っ張りながら博士宅へ入っていく子供たち。



コ「Aさんはどうする?寄ってくか?」

「んーお言葉に甘えたいところだけど、あんまり人数多くてもアレだろうし...今回は遠慮させてもらうよ。ありがと!」


コ「ん、了解。新出先生は?灰原の診察してく?」


新出「いや、ちょっと様子を見たかっただけだから、僕はもう帰るよ。
あ、熱が下がったからってあまりはしゃぎすぎないように伝えてもらえるかい?」

コ「うん、わかった!それじゃあ二人とも、またね!」



ガチャッと博士宅のドアを開けて中へ消えていくコナンくんに「ばいばーい」と手を振った。
そして通りには新出先生と私だけになる。




「さ、さぁーって私もそろそろ帰ろっかな〜...」


ベルモットと二人きりなんて怖すぎるからな!フラグはたてないようにしないとな!!
そろ〜っとその場を離れようとすると、



新出「あっ、待ってください!」


「ファッ!?」



パシッと手を掴まれて思わず硬直する。
なんだなんだ。私が何をしたっていうんだ!!!




私の手を掴んだまま、新出先生は意を決したように口を開いた。





新出「...どうして、助けたんですか?」



「...え?」


一瞬、何のことだか分からなくてぽかんとする。



新出「もちろん二人を助けたことはとても素晴らしいことでしたし、僕も感謝しています。
でも、見た限りでは灰原さんとはあれが初対面でしょう?

どうして、出会って間もないあの子を、あんな危険をおかしてまで助けたんですか...?」



...ああ、バスジャックのときの話か。これまた唐突だな...


私を見つめる新出先生...ベルモットの表情はとても真剣なもので、何かを企んでいるわけではなく純粋に疑問に思っているようだった。



あ〜なんかこんな感じの場面、原作にも無かったっけ...??

ふとデジャヴって記憶を掘り起こしてみると、思い出した。
新一くんと蘭ちゃんのニューヨーク旅行だ。


確か、銀髪の通り魔に変装してたベルモットが階段の手すりから落ちそうになった所を、二人が助けたんだっけ。
そのときに今と似たようなことを言っていた。「なんで助けた!?」って。





新出「白藍さん...?」


新出先生が、ずっと黙っている私を訝しげにのぞき込む。




さぁて、なんて返そうかなぁ...

さんじゅうはーち→←さんじゅうろーく



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1133 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2638人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

赤井さんのニット帽 - ヘ○リアネタ出て来て発狂しました面白いです!!!( (2020年7月20日 1時) (レス) id: 2254d6d327 (このIDを非表示/違反報告)
ほのぴ(プロフ) - じゅうはーちの、「秘密は女を女にする」って「A secret makes a woman,woman.」の事ですかね?それだとすればコナンくんのように直訳すれば「秘密は女を女にする」になりますが原作のようにジョディ先生が言っているので意訳で「女は秘密を着飾って美しくなる」では? (2019年1月12日 15時) (レス) id: 91d2c22867 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 最 高 で す ね !!!テンポもノリも最高で、コナン愛もしかと伝わってきます\(//∇//)\ こんな素晴らしい作品に出会えて幸せですっ (2018年10月6日 2時) (レス) id: 63ac5310a7 (このIDを非表示/違反報告)
若城みやの(プロフ) - 「善処します」「考えます」「また今度」答えは全て『イイエ』です。 (2018年4月4日 20時) (レス) id: aa2eff3fe1 (このIDを非表示/違反報告)
零音(れいん)(プロフ) - 絵もお上手で話もとても面白いです!途中に祖国のネタ(善処します)も入ってますねw応援してます! (2017年10月25日 20時) (レス) id: 0863e81cbc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藤雪 | 作成日時:2016年6月30日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。