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第12輪 ページ13

『9年前に起きた事件って何か知ってる?』






経営していた花屋は潰れたんじゃない。潰された。






その時に両親を亡くした。何もかもが無くなった。






その当時は大きな記事になった。その街では有名な花屋だったからだ。






「…そんなもの覚えているはずがないだろう」






答えるのに少し間があった。






ちょっと考えたのだろう。






覚えてないなら、言っても意味ないだろうけど



一応言ってみよう。






『【大手花屋、火災により全焼。2人死亡、1人行方不明】


これで、わかるかな?』






龍くんの顔を見ると、目を見開いていた。






思い出したらしい。






「それが…どうした。貴様には関係ないだろう」






敦くんに攻撃した黒い物体が出てきた。






『私をそれでどうするの?私をそれで亡き者にしてもなんのメリットもないんだよ?』






「僕には関係ない」






黒い物体…龍くんの異能力。【羅生門】






羅生門が私に向かって来る。






龍くんはその場から離れない。






「Aちゃん……!!!」






敦くんが叫んだ。






龍くんは敦くんの方を見た。






「人虎…!なぜここに。



















A……………?」






敦くんを見たあとに私の方を見た。






「本当にあのAなのか…?」






さっきの事件の事と私の名前でようやく思い出したらしい。






『かなり久しぶりだね、龍くん。


忘れられてたのは悲しかったけどね』






羅生門が消えていった。






戦う必要が無くなったからだ。






「貴様、今までどこに…。あと、そして何故、人虎と一緒にいる」






この他にも質問された。数え切れないほど。






『ヨコハマに一人暮らしだよ。敦くんといるのは、えっと、探偵社に入るから?』






「いやいや!Aちゃん、入るから?じゃなくて入るから!疑問形にしないで!?」






敦くんにつっこまれた。






「まあ、人虎はどうでもいい。


Aが無事でよかった」






近づいてきたと思えば、目の前が暗くなった。






龍くんに抱きしめられてる状態です。






はい。






え?なんで?






えと、え?なんで?こうなった?え?






混乱してて頭の整理が追いつかない。






「Aちゃんに触らないでくれるかな!?芥川」






「フン、貴様、羨ましいんだろう」






えぇ…。なにこの状況…。

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作者名:ゆきれあ | 作成日時:2017年2月23日 22時

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