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第8輪 ページ9

「は、初めまして!中島敦です!君のことは太宰さんから聞いてるよ。よろしくね!Aちゃん!」






最初はちょっとおどおどしていたものの、最後の笑顔でやられた…






探偵社にこんな天使がいたとは…。






聞いてないぞぉぉぉぉぉぉ。






『よろしくお願いします!えっと、敦さん?』






ガッチャン






マグカップが割れた。太宰さんと社長の。






なんて呼んだらいいかわからず、首を傾げただけなんだけどな。






「え、え?ちょっ、太宰さん!?社長!?…あ、そういうことか。Aちゃん、普通に敦でいいよ?」






いや、普通に呼んだではないか。天使よ。






敦さんはなんか嫌だから敦くんでいいや。






そして、私には原因がよくわからないですぞ。←






「ま、2人はとりあえずいいとして。←
これからAちゃんは僕と任務に行こう」






とりあえずいいのね!?そのままでいいんだよね!?






2人に声をかけようとしたがやめといた。






そして、探偵社を出て外へ出た。





あれ?黒いスーツ達がいない。






辺りを見回しても黒いスーツはどこにも見当たらない。






「きっと警察の人が片付けたんだよ」






私の行動でわかったのか敦くんはそう言った。






『なるほど。で、任務とはなんなんですか?』






そこまで緊急なことじゃなさそうだけど。






「街の見回り。パトロールって言ったらいいのかな。敬語じゃなくていいよ?」






笑顔で言った。






天使の笑顔が発動しやがった。←






くそ。可愛すぎるぞ。






『でも、あんま事件って起きなくないで…起きなくない?さっきの黒いスーツのを除いて』






やっぱり、すぐに敬語外すのは難しいな〜






「そうでもないと思うよ。」





へぇ〜。






あ、一つ気になってたことがあったんだ!






『そういえば、探偵社の調査員のほとんどが異能力を持ってるって聞いてたけど、敦くんも何か持ってるの?』






調査員のほとんどがだから持ってない人もいるのかなと思った。






敦くんはちょっと困ってるような顔をしてた。






きっと持ってるんだろう。でも、言えない。って感じかな。





『無理に答えなくてもいいよ!言えないことだってあるも』






「いや、僕も持ってるよ。異能力。」






私の言葉を遮って、敦くんはそう言った。

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作者名:ゆきれあ | 作成日時:2017年2月23日 22時

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