雪男の紅一点は愛されてる-4-

大型犬年下彼氏 ページ12

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【撮影終わったよ】とメッセージを送れば【今行く】即返事が返ってくる。




待ち時間およそ5分。



...え？早くない？



目黒「ぶっ飛ばしてきたとかじゃないから。近くのファミレスいただけ。」



いやいやいや、わざわざ？



目黒「早く帰ろ、」



寂しかったの？と聞けば、ちげーよ(笑)ってちょっと耳を赤くする。



家に着くと、ソファに座る私にくっついてきて。



『蓮狭い。』



目黒「いいじゃん。」



意外と甘えたな年下彼氏くんは、 私の首に顔を埋める。



『くすぐった、』



目黒「.....。」



突然顔を離し、ムスッとする。



『え、何？』



目黒「北斗くんの匂いする、Aの匂いじゃない。やだ。」



『え、そう？』



目黒「なんで。そんな匂いさせてんの、」



『撮影一緒だったから、』



目黒「そんなんでするわけないじゃん。」



嗅覚よすぎ、感鋭すぎかよ。



『いや、そのね、』



答えに困っていると、



目黒「何浮気？ねぇ、」



『違うっ！撮影で、』



目黒「撮影で、何？」



これは言わないと後々怖いやつ...。



『北斗とっ、...キ、スシーンあって、その、ギュッって.....。』



目黒「は、キスシーン？聞いてない。」



『ごめん、』



目黒「仕事だし、しょうがない、、、けど。言ってくんないと、不安になるし、違う匂いさせてんのやだ。」



『ん、分かった。』



そんな、匂い違うんだー。とか思いつつとりあえずシャワーを浴びる。(というか強制的に)



リビングに入れば、ソファに体育座りをしてる蓮。



完璧いじけてる(笑)



蓮って呼んでも、こっち向いてくれないし。



抱きつけば、首元の匂いを嗅ぎ、満足そうな顔をする。



あ、しっぽが見える。



私しか見れない蓮。



大型犬年下彼氏くんです。

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