雪男の紅一点は愛されてる-3-

理由 ページ9

目黒蓮side




避けられてる？って思い始めたのはサマパラ後半のためリハをしていた時。



いつも絡んできてくれるところで、そっぽ向いたままのA。




他のところでも、触れようとするとあからさまに俺の事避けるし。




「ねぇ、」



声をかけようとすれば



『ねー、照！振りのことなんだけどさ、』




『ラウちゃん〜』




『しょぴ、自販機行こ。』




って、すぐ他の人のところに行くし。




俺が加入したばっかで、まだ仲直りできてなかった時みたい。




「俺なんかしたと思います？」




隣にいた阿部くんに相談。




阿部「ううん、目黒は、なんもしてないと思うよ。」




「じゃあなんで俺だけ避けられてるんすか？阿部くん絶対知ってますよね。」




阿部「知ってるって言ったらどうする？」




「教えて欲しいけど、多分教えてくんない。」




阿部「うん。その通り。ただひとつだけ、目黒はなんも悪くないから。」




俺は悪くなくて、避けられるって何？



次の日、



遠回しに...とかできないから、俺は。



とりあえず直接、Aから訳を聞きたいんだ。



リハ室にはもう全員集まってて、他愛もない話で盛り上がってる。



「ねぇ、A。」



『りょーへい、今日帰り...』



「ねぇ、なんで避けるの。」



阿部くんのところに逃げようとするAの腕を掴んだ。



『離して、』



「じゃあなんで俺の事避けるのか教えて。」



『離してって言ってるじゃん！！』



リハ室にAの声が響く。



それと同時にAの腕を掴んだ手は思いっきり振り払われた。



「なんで？俺なんか悪いことした？ねぇ、なんで？」




『目黒は、悪くない。』



阿部くんが言ってた通り。



『目黒は悪くないよ、けどもう、必要以上に話しかけないで。』



「えっ...？？」



どういう事？



それだけ言ってAは楽屋から出ていってしまった。

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