episode 2 ページ10
第二フェーズ
first day
ru 「ここ…どこ?」
そんな最年少の呟きから始まった第二フェーズ。9人は自分たちが既にこの状況を経験していることなど露ほども知らず、ただパニックに陥っていた。
『これから、人狼ゲームを始めます。プレーヤーは集まってください。プレーヤーが揃いました。役職を決めるためのカードを引いてください。』
聞き覚えのある音声が流れるも、誰も既視感すら覚えない。
iw 「と、取り敢えず引くか。」
岩本が促し、どんどんカードを引いていく。
『それではルール説明をします。……』
既に流れたことのある音声が流される。音声を聞いて9人の顔がどんどん険しくなっていく。
nb 「はぁ⁉人狼に勝たなきゃ死ぬなんて聞いたことねぇよ!」
渡辺の怒号にも動じず、音声はただただ流れ続ける。
おもむろにタブレットを手に取った目黒から順に、アクションの選択をしていく。
dt 「1番被害が少ないのは、1日目と2日目の処刑で両方人狼を殺すってことか…」
宮舘の呟きに、皆が体を硬くする。
ab 「舘さん‼」
阿部の鋭い声に宮舘はハッとしたように小さく呟いた。
dt 「…ごめん」
kj 「今日はもう寝よや、明日起きたら悪い夢やったってことがあるかもしらんし」
向井の冗談に佐久間が明るく乗っかる。
sk 「そうだよね!早く家帰って嫁と会わなきゃ!」
fk 「お前はどこに行っても嫁ばっかだな!わら」
自ら「ドラマ班」と名乗るお調子者3人組の騒ぎに、目黒の小さな呟きは消えていった。
mm 「なんか変だな…」
『夜のアクションが終わったようですね。それでは皆さん自室へ向かってください。』
second day
kj 「夢ちゃうかった…」
悲しそうな声色の向井の悲痛な言葉に、宮舘が背中を摩る。
dt 「康二…絶対みんなで生きて帰ろうな」
kj 「ダテぇぇぇぇ…ぐすん…」
向井が抱きつくと、若干嫌がりながらも顔を綻ばせる宮舘。
iw 「…あの2人はほっといて、全員いる?」
mm「しょっぴーだけまだ来てない」
ru 「…まさか、しょっぴー…」
ラウールの声で7人が一斉に固まる。その静寂を破ったのは、
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mizu(プロフ) - 初めて読みました!作り話ということが分かってるのに、めちゃくちゃ泪が出てきました (2021年2月20日 23時) (レス) id: c41fefaa71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2021年2月17日 17時