Protect his loved ones (ページ8)

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fifth day

『ゲームが終了しました。市民陣営の勝利です。生き残っているプレーヤーは岩本照さん、深澤辰哉さん、渡辺翔太さん、佐久間大介さんです。』

nb 「……涼太…」
fk 「俺たち、これからどうなるの…？」
sk 「やっぱり阿部ちゃん居ないと寂しいよ…」

重苦しい空気に包まれている3人。その殻を破ったのは

iw 「あぁーー！もうやめだやめだ！辛気クセェ！ほら行くぞ！」
sk 「…どこに行くの？」

佐久間の当たり前の問い掛けに岩本は答える。

iw 「あいつらの墓、作りに行こうぜ。別にそれぐらい許されるだろ。」

自分だって苦しいはずなのに、3人を元気づけようと頑張っている岩本を見て深澤はもう我慢が出来なかった。

fk 「別にお前だって泣いていいんだぞ、」

自分より背が小さい深澤に抱きしめられて抑えていた涙が溢れ出す。慟哭とはこういう事なのだ、と身を持って思い知った。

nb 「たまには頼れよ、最年少。」

その後、みんなでお墓を作りに行った時。
岩本は向井と目黒のを。深澤はラウールのを。佐久間は阿部のを。渡辺は宮舘のを。
それぞれ大切な人間の墓を作った。

sk 「……翔太？なんで黒い薔薇を舘さんのに？」
fk 「そうだよ、黒い薔薇って呪いって意味じゃねえのかよ。」

nb 「……みんな知らねぇの？黒い薔薇のもう一つの花言葉。涼太ならきっと知ってるよね？

永遠の愛。」

そう呟いた渡辺の口角は確かにあがっていた。

『……ゲームが終了しました。プレーヤーの仮死状態を解除します。続いて、第2フェーズを開始します。』

第1フェーズ fin.