・ ページ17
fk 「康二…大丈夫だから…」
kj 「ふっかさん…みんな、どうしちゃったんやろな…さっくんやラウがおかしくなったんは、このゲームのせいやんな…?」
深澤の薄い胸板に頭を押し付けながら、静かに泣いている向井は、悲しい現実を口にする。
fk 「もうお前そんなこと考えなくていいからさ、な?楽しいことだけ考えようぜ」
kj 「俺、ふっかさんとさっくんと馬鹿やって照にぃに怒られて、ラウと一緒にめめとかしょったにダル絡みしてウザがられて、阿部ちゃんとクイズやって全然わからんダテに突っ込んで…っていう普通の楽しい現実が良いねん…なぁふっかさん?これは夢やんな?」
ただ俯いて本来の楽しい毎日に想いを馳せながら泣く向井を、深澤は抱きしめるしかなかった。
fk 「大丈夫だよ康二、これは夢だから。起きたら全部終わってるから。だから、安心して、ね?」
深澤の言葉に小さく頷いた向井は、ゆっくりと目を閉じた。
fk 「康二……」
fifth day
fk 「翔太、舘さん、阿部ちゃん、めめ、康二……待ってろよ…俺が笑顔にさせてやっから…」
『人狼陣営の勝利です。』
sk 「いやぁ、まさか照が狂人だなんて思わなんだ…ね、照?」
iw 「…」
問いかけられた岩本は微動だにもしない。
sk 「照?」
iw 「あぁ…ごめん。ぼーっとしてた」
ru 「嘘つき。」
iw 「…は?何がだよ」
ru 「ぼーっとなんかしてない。照くんは、康二くんとふっかさんを犠牲にしちゃったのを後悔してるだけ。」
sk 「へぇー、照も義理?とか人情?とか大切にする奴なんだー」
ニコニコしながら徐々に岩本に近づいていく佐久間。
sk 「そーいう奴は、消えてもらわないとね!」
iw 「……おい、佐久間、ラウール…嘘だろ…おいっ!」
岩本の二度と使われることのないであろう瞳には、美しいのにどこか不気味な笑顔を浮かべる2人が映っていた。
『…ゲームが終了しました。プレーヤーの仮死状態を解除します。続いて、第三フェーズを開始します。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←・
83人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mizu(プロフ) - 初めて読みました!作り話ということが分かってるのに、めちゃくちゃ泪が出てきました (2021年2月20日 23時) (レス) id: c41fefaa71 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はる | 作成日時:2021年2月17日 17時