Protect his loved ones (ページ2)

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『それではルール説明をします。みなさんには命を懸けた人狼ゲームをやってもらいます。ルールは普通の人狼ゲームと一緒。唯一の相違点は、処刑や襲撃されたら命が奪われる、という点です。もちろん、自分の陣営が負けた際も同様です。それでは、それぞれ夜のアクションを行なってください。』

またいつの間にかタブレットが9人の目の前に現れている。
恐る恐る手に取った深澤から夜のアクションを遂行しようとするが、手が震えて上手く操作出来ない。

fk 「…ごめん」
iw「ふっか大丈夫だよ、この状況俺もよく分かんないし」

そう言いながら岩本は深澤の頭を撫でる。

ru 「とりあえず、今引いたカードの役職に沿って人狼ゲームするってことで良いんだよね。問題はその方法…」
nb 「この中の何人かは、確実に生きて帰れないってことか…」
mm 「そういうこと、ラウの前で言わないでください！」

「死」に対して恐怖をあからさまに態度に出す9人。怯える者。顔が険しくなる者。涙を浮かべる者。三者三様だ。

fk 「…やるよ」

そう呟いた深澤からタブレットを手に取り、操作しはじめる。

kj 「なぁ、これもしかしたら最初の夜は誰も死なんでええやつ？」

控えめに問うた向井に阿部が優しく微笑む。

ab 「明日の夜までに脱出出来たら、誰も死なずにみんなで居られるよ」

『夜のアクションが終わったようですね。
それでは皆さん自室へ向かってください。』

音声とともに、渡辺がどんなに体当たりしても開かなかったドアが音もなく開いた。
ドアの先は長い廊下になっており、９つのドアとかなり本格的なキッチンが見える。本当にここで暮らさせるつもりなのだろうか。

それぞれ部屋に別れ、恐怖を抱きながらも眠りへとついた9人。彼等の運命は、どうなるのであろうか。