14.二人の距離 ページ14
宴も終わり、すっかり夜も更けた頃…。
部屋を抜け出し、ジェハは1人月を見て佇んでいた。
『眠れませんか?』
ジ「いや…。せっかくこんなに綺麗な村に来たから、眠るのが惜しくてね。」
そう呟く彼の横顔を見て、セラはジェハの隣に立った。
『ジェハは…月がよく似合いますね。』
ジ「え?」
『初めて会った時にも、そう思いました。』
突然の発言に驚いたと同時に、照れ臭くなったジェハがそっぽを向くと、セラは不思議そうに顔を覗き込んでくる。
天然なのか…。
内心焦りながらも仕返しをせんとばかりにジェハも口を開いた。
ジ「それこそ、君の方が似合うと思うけどな。」
『…へ?』
何とも呆けた声が横から聞こえると、視界の端で彼女が俯くのが見えた。
それだけでジェハの心は満たされた。
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桜龍(プロフ) - 狐さん» ありがとうございます! (2018年6月4日 8時) (レス) id: be17f77b1c (このIDを非表示/違反報告)
狐 - とても面白かったです!更新頑張ってください!待っています! (2018年6月2日 14時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
桜龍(プロフ) - みーさん» はい!ありがとうございます! (2017年3月14日 19時) (レス) id: be17f77b1c (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きまってるよ(^-^)/ (2017年3月14日 19時) (レス) id: 5b325b9c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜龍 | 作成日時:2017年3月14日 1時