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都会男子×田舎女子 f.k ページ12

『お父さん、お母さん、お元気ですか。わたしが東京に来て半年がたちますがわたしは、』


「…友達ができません、なんて書けないしなぁ…」


地元でも数えるほどしか友達がいなかったわたしに東京はレベルが高かった、ということだ。

手紙を書きながら、そんなことを思った。



ま、いっか。しょうが焼き定食食べよ。

「A、女はたくましく生きるのよ!」

ってお母さんが言ってた。



いただきます、とつぶやいて食べようとすると、食器たちが乱暴にぶつかる音がわたしの後ろから聞こえた。




「もう菊池くんちょーイケメンだよねー!!」

「あの大人な雰囲気がやばくない??」

「それちょーわかるー!!」




オシャレなイマドキ女子たちが、秋のヘルシーランチプレートを食べながら楽しそうに話していた。


菊池くん。聞いたことがある。
学祭の企画「K大イケメン総選挙☆」で1位候補の人…だったはず。

顔は見たことがない。残念。




ま、わたしには関係ない話だ。きっと関わることもないし。




それよりもっとごはん大事に食べてあげて欲しいな。

農家の娘として、お願いします。




そんな声は、みそ汁といっしょに飲み込んだ。




「あ!フフフ…」

「なぁにー??にやにやしちゃってー」

「噂をすれば…ほら、あそこ見て!!」



えーなにーどこー??

いや絶対探す気ないでしょ。



とりあえず便乗して探してみた。好奇心で。

え、もしかして…あの人?



「いたー!!菊池くんだ!!!!」



キャーって、彼を指さして騒いでる。窓ガラスを割る勢いで。

でもそれを気にしないほど見惚れてしまった。



時が止まった、と思えるほど。




細身な身体にモノトーンでシックにまとめたファッション。

少し目にかかる前髪が、歩くたび風でふわりと揺れる。




他を寄せ付けない、オトナの雰囲気。





菊池さんがわたしの視界からいなくなると、周りの音が耳に流れ込んで来た。



…きっともう遠くからでも見れることはないな。


ちょっと寂しい気もしたけど、それが事実だ。





最後にお茶を飲んで、バッグの中を確認した。




必要なモノは、全部揃ってる。


「…よし。」



いざ、裏庭へ。あの子に会いに。

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桜色にゃんこ。(プロフ) - ☆さん» ご指摘ありがとうございます!まったく気づかなかった…!さっそく直しますね!バンソウコは実は表現でした。かわいいかなと思って…笑 見つけてくれてありがとうございました!気をつけます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月9日 16時) (レス) id: df064b5f69 (このIDを非表示/違反報告)
- ページ3【二年生にはネージャーの先輩がいないから】→マネージャーの先輩、 ページ6【バンソウコ貼っちゃって。】→バンソウコウ だと思います。 (2019年6月9日 14時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ。(プロフ) - SexyGirlさん» コメントありがとうございます!!感動していただけて嬉しいです。゚(゚^o^゚)゚。 (2015年6月22日 16時) (レス) id: 924590d4bc (このIDを非表示/違反報告)
SexyGirl(プロフ) - 健人くんファンだからなのか、健人くんのお話読んで泣きそうになりました!笑 学校で読んだので涙を堪えました笑 (2015年6月22日 13時) (レス) id: 016237a4bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜色にゃんこ | 作成日時:2014年11月7日 19時

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