4日目 昼 ページ5
-深澤 side-
さて。
俺は人狼に接触してくるか。
もう分かってるかな。
昨日、あの場で霊媒師宣言させようとしたんだから。
康二は確実に人狼側じゃないのに、
霊媒師に康二は市民側だったことを
言わせようとしたんだから。
まぁ、失敗したけどね。
「多分図書室にいるな」
阿部ちゃんのことだから、図書室にいるはず。
ガラガラ
「やっぱりいた」
阿部「ふっか…あ、狂信者でもあるか」
「まあ、さすがに分かってるだろうと思って来た。もう体調大丈夫？」
阿部「まぁ、何とか…ね」
「今本音言えるの俺だけなんだからさ、吐き出したいこととかあったら言いなよ」
阿部「…辛い。ただそれだけ」
阿部ちゃんは、今にも泣きそうだった。
ていうか、
泣いてた。
「阿部ちゃん……」
阿部「ふっか…辛いよ…俺…。みんなをこの手で殺さないといけないんだよ？一緒に頑張ってきた大切な仲間を…辛いよ…」
その切実な思いに、
俺は何も言えなくなってしまった。
阿部「ふっか…」
「何？」
阿部「俺はもう…犯罪者なんだよ…もしここから出られた時…俺…どうやって生きていけばいい？ていうか、俺、生きてる資格、ある？」
「阿部ちゃんに生きてる資格、もちろんあるよ。いや、生きなきゃいけない。みんなの分まで生きなきゃいけないんだよ」
阿部「そっか…そう思ってないとかな…」
朝、阿部ちゃんはラウの遺体をみて、
『ほんとに自分はラウを殺したんだ』って
再認識しちゃって、
怖くなって軽い貧血をおこした。
もしあの時、
霊媒師が出てたら、
阿部ちゃんはどうしたんだろう。
どうなっていたんだろう。
阿部「早く…占い師が俺を占って欲しい…そうすれば…みんなを殺すことなんてないのに…」
「阿部ちゃん……」
阿部「ごめんね(笑)こんなに言っちゃって」
「いや、言ってくれてありがとう。そういう思いは誰かに言わないと。…そうだ」
阿部「ん？」
「多分、今日は俺が追放される。舘さんが阿部ちゃんを占ってなければ、昨日怪しい発言をした俺を疑うはず」
阿部「それで…？」
「俺が疑われても、市民側について欲しい」
阿部「…ふっかは…それでいいの？」
「嫌だったら最初からこんなこと言わねーわ」
阿部「ふふっ……分かった…」
「それと、『自分』を失わないでね」
阿部「うん…」
「じゃ」
阿部「ありがとね」
阿部ちゃんはもう
精神的に結構ダメージくらってる。
そりゃそうだろうなぁ。
『自分』を失うなよ…
阿部ちゃん。
今日のメンバー
こじラウ
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さっちい(プロフ) - momoさん» ありがとうございます^^*そうですね、めめが出るかで、結構変わっていたんです！あ、ぜひスノTubeの方もお願いしますね^^* (2020年3月12日 10時) (
レス) id: a455764f90 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - とっても面白かったです！もう、途中からほんとに泣けてきちゃって…あの時にめめが出るかどうかでこんなにも変わってたんですね。もう、はまっちゃいました(笑) (2020年3月12日 9時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
かしわもちぃーー(プロフ) - 大先輩メッッっちゃ楽しみです！ (2020年3月10日 13時) (レス) id: 16076fc1ef (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - 絢音さん» ありがとうございます！コラボする大先輩、お楽しみに^^* (2020年3月10日 11時) (レス) id: a455764f90 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - 面白かったです！！これからもいろんな小説書いてください！！新作待ってます！ (2020年3月10日 11時) (レス) id: 196161f757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっちい | 作者ホームページ：https://twitter.com/Eda_ma_me__
作成日時：2020年3月8日 17時
