3日目 昼 ページ17
-岩本 side-
「ごめん…阿部…」
阿部「いいの。俺が決めたんだから。自分が撃つって」
昨日、俺は阿部に言ったのに。
阿部に殺人鬼なんかになってほしくないって。
-昨晩-
阿部「照、俺に撃たせて」
突然阿部が言ったからビックリしたけど、
俺は「分かった」と了解した。
『自分で決めたから』って言いながら拳銃を取り出して…
半分泣きながら、そして「佐久間…ごめんねっ…」って言いながら
佐久間の部屋のドアを開けて入っていった。
俺はずっと阿部の後ろにいたけど、
自分まで泣きそうになってた。
今朝、目黒が阿部の部屋から確認しに行って、
そのあとその２人で
佐久間の部屋に行ったらしい。
阿部はもちろん、佐久間が襲撃されたことはってるけど、
改めて佐久間の遺体を見たら、
『自分が大切なメンバーを殺した』
ってことに恐怖を感じて、
しばらく部屋にこもって泣いてた。
「佐久間…ごめんねっ…」って
言いながら。
阿部「そうだ…」
「どうした？」
阿部「朝ごはんの時なんだけど、舘さんが照のことずっと見てた」
「…俺も気づいてた。すごく視線を感じたから」
阿部「照…まさか…かな…」
「多分その『まさか』だと思う」
阿部「どうしよう…俺一人じゃ…」
「大丈夫。阿部なら。でも言っておく。佐久間も言ってたけど、『自分を失うな』」
阿部「頑張る…」
「…気分転換にさ、図書室の前にある『ホビールーム』だっけ？行かね？」
阿部「うーん…俺本読んでる」
「了解(笑)」
阿部「ごめんね？でも少し一人になりたいから」
「大丈夫」
俺は阿部の部屋を出て１階へ行った。
『ホビールーム』
そうドアの前には書いてあるけど…
「何があるんだろうな…」
俺はドアを開けた。
深澤「お、照じゃん」
そこには、ピアノの椅子に座っているふっかがいた。
「あれ、ふっかってピアノ弾けるんだっけ？」
深澤「数年ぶり(笑)」
「『弾けない』訳じゃないんだ(笑)」
深澤「うん。でもね、最近家で練習したりしてるんだ。前にさ、『朝焼けの花』のピアノアレンジ楽譜見つけて。『あー弾きたい！』って思って購入(笑)」
「聞かせてよ」
深澤「いいよ」
そういうと、ふっかは深呼吸をして弾き始めた。
久しぶりとは思えないほどきれいな音色だった。
うっとりしてると、
康二のパートのところに来た。
俺は自然と泣いてた。
ふっかも泣いてた。
深澤「やっぱり…泣いちゃうよね…」
「…ああ。もう一回、康二の歌声聞きてぇよ…」
今日のメンバー
こじラウ
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さっちい(プロフ) - 郁瑠さん» コメントありがとうございます！「グッドラック」と言ってます！ (2023年1月23日 9時) (
レス) @page22 id: eabb928051 (このIDを非表示/違反報告)
郁瑠 - そう言えば、ふっかさんが追放された時、なんて言ってたんですか？ (2023年1月22日 21時) (レス) @page22 id: 9402d5e40b (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - ゆーみんさん» ありがとうございます笑確かに間違っていました！修正致しました。 (2020年3月8日 17時) (レス) id: a455764f90 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - 二人目の犠牲者のとき、残るメンバーは７人だと思うんですが...。とっても読みやすくていいので、これからも更新頑張ってください！ (2020年3月8日 17時) (レス) id: 6eb472e7d7 (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - ネイジュ・ピエールさん» 本当ですか!?ありがとうございます！この後の展開に（自分で言うのも何だけど）こうご期待！これからもよろしくピーマンであります！ (2020年3月7日 21時) (レス) id: 9ffff271c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっちい | 作成日時：2020年2月19日 16時
