NEW STORY 45 ページ45
「あーあ、逃げちゃったよ〜…まぁいっか。」
冷徹な声でそう言い、一気に重力をかける。
「うぁっ…ぁ…」
体全体に大きな岩が落ちてきたような、そんな重力がかかる。
しかし、俺もこんなのでくたばってはいられない。
「っ!!」
小さくつくった魔法陣に魔力を込め、重力魔法を無効化させる。
「…ともさん、見損ないましたよ。俺は。」
フラフラと立ち上がり、睨みつける。
「無効化か。やるねぇ、さすが魔力が高いだけある。」
関心の声を上げる彼に、消沈した声で聞く。
「…なんで、なんでなの?ともさんは…"天界の使者"でしょ?」
「"だった"、ね。今はそうじゃない。俺はもう…違うんだ。」
そう冷たい声で言い放つともさんを、俺は一層強く睨みつける。
「…天界を、裏切ったの?」
そう問う俺に、ともさんは急に悲しそうな顔で答える。
「いや…裏切ったのは……"天界人"だよ。」
「え…?」
その一瞬悲しそうな顔をした彼に疑問の声を出すが、すぐに先ほどまでの顔に戻してとぼけたように言う。
「ま、そんなことはもうどうでもいいけどね。…ちゃんと"計画"も進んでるし。」
「計画……」
俺にはまだわからないことばかりだ。
出来るだけ情報を集めておきたいところだけど…今のところ、そんな余裕はなさそうだ。
「…それで?ぺんちゃんはもちろん、俺を止めるって言うよね?」
「当たり前だよ。らっだぁと約束したし。」
「そっか…じゃ、楽しませてね。」
黒い笑みを浮かべ、魔法陣から水色の剣を取り出す。
俺も両手に魔法陣をつくり、警戒態勢に入る。
____と同時に走り出す。
剣を振りかざすともさんの攻撃を俺は無属性の魔法で受け止める。
ガンッ
鈍い音が辺りに響く。
ともさんの顔を見る。
余裕そうな表情で、俺を見ていた。
そんなともさんに対して、昔から敬意を払っていたんだ。
何事も完璧にこなすともさんを見て、俺は…頑張ろうって、そう思ったのに…
この人は全てを裏切ったんだ…!
敬意は全て、怒りに変わった。
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雪那々(プロフ) - れーふぁさん» たまたまですよ〜wでもそう言ってもらえてすごい嬉しいです!!ありがとうございます(´∀`*)頑張りますー! (2018年12月25日 22時) (レス) id: 6aeb77ce64 (このIDを非表示/違反報告)
れーふぁ(プロフ) - え、何かすげえ気になる終わり方…プロですね!貴方が神ですか!(狂更新頑張って下さい! (2018年12月25日 17時) (レス) id: e38f4452ec (このIDを非表示/違反報告)
雪那々(プロフ) - ハカタさん» 本編でいつ名前出すか迷ってますw ありがとうございます〜!すごい励まされます!来年も失踪しないように頑張ります!←お互い頑張りましょう! (2018年12月23日 7時) (レス) id: 6aeb77ce64 (このIDを非表示/違反報告)
ハカタ(プロフ) - 雪那々さん» ま、まさかあの強くて白くて雪だるまな人は...(ここでお口チャック←)もう毎日のようにこの作品やら雪那々さんの過去作とか見るのが楽しみになってます!来年も頑張ってくださいね♪(まだちょっと早いけどw) (2018年12月22日 21時) (レス) id: 05436ab3ab (このIDを非表示/違反報告)
ラビア=フローズン - 雪那々さん» えっ、読んでくだらなくても、ええんですよ?言っただけですし、なんにせよ駄作ですから!はい!頑張りましょう!(人間とは程遠い生物ですので) (2018年12月10日 16時) (レス) id: 641bf012e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪那々 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=conect1016
作成日時:2018年12月9日 8時