NEW STORY 17 ページ17
『き、れい…』
やっと出るようになった声で、小さく呟く。
となりに立つらっだぁさんは嬉しそうにこちらを見ている。
「どう?」
『…最高すぎです。』
私は目の前に広がる景色を一望しながら返事した。
すると、らっだぁさんがポケットから何かを取り出して私の目の前に飛んでき、それを私の首にかけた。
『これは…?』
私が聞くと、らっだぁさんは私に顔が見えない位置に顔を動かして言った。
「俺からのプレゼント!天界石のペンダントだよ。」
『天界石?』
天界石。聞いたこともない石の名前だ。…というかもともと天界の存在を知らなかったんだから当たり前か。
「そう、簡単に言えば…んー、光石(コウセキ)と呼ばれる天界でしかとれない宝石。
すごく綺麗だから、綺麗なものが好きなAがここにきたら、絶対渡そうって思ったんだよね〜」
すごく嬉しそうに語るらっだぁさんに、私はありがとうと優しく言った。
とそこで、後ろから追いかけてきていたきょーさんたちが時計塔に降り立ったような気がした。
私は後ろを向き、本当にきょーさんたちが来ているのを確認してからもう一度、みなさんに伝えないといけない言葉を述べる。
『みなさん、今日は本当にありがとうございました!』
あまりの急なお礼だったからみんな驚いたのか3テンポほど置いてから笑って言ってくれた。
「いいんだよ〜」
「俺たちはAを護るためにここにいるんだから、お礼なんていいのに。」
「そうやで。Aがこの天界を気に入ってくれたんやったら俺らはそれでいい。
やっぱ生まれ育った故郷やし、喜んでもらえたら俺らも嬉しいからな。」
みんな嬉しそうに言ってくれる。
私もそれに笑顔で返し、もう一度時計塔の下を見下ろした。
その下に見える大きな市街地は、沢山の天使で賑わっている。
「じゃ、そろそろ下降りる?」
私の視線から何か汲み取ったのか、ぺいんとさんが声をかけてくれる。
『あ、はい。私はどちらでも。』
「お、行くか〜…じゃ、やっぱ市街地探索だよね。」
クロノアさんが右手で市街地でも特に混み合っているところを指差す。
そして、そのクロノアさんの意見が通り、市場のようなところに行くことになった。
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雪那々(プロフ) - れーふぁさん» たまたまですよ〜wでもそう言ってもらえてすごい嬉しいです!!ありがとうございます(´∀`*)頑張りますー! (2018年12月25日 22時) (レス) id: 6aeb77ce64 (このIDを非表示/違反報告)
れーふぁ(プロフ) - え、何かすげえ気になる終わり方…プロですね!貴方が神ですか!(狂更新頑張って下さい! (2018年12月25日 17時) (レス) id: e38f4452ec (このIDを非表示/違反報告)
雪那々(プロフ) - ハカタさん» 本編でいつ名前出すか迷ってますw ありがとうございます〜!すごい励まされます!来年も失踪しないように頑張ります!←お互い頑張りましょう! (2018年12月23日 7時) (レス) id: 6aeb77ce64 (このIDを非表示/違反報告)
ハカタ(プロフ) - 雪那々さん» ま、まさかあの強くて白くて雪だるまな人は...(ここでお口チャック←)もう毎日のようにこの作品やら雪那々さんの過去作とか見るのが楽しみになってます!来年も頑張ってくださいね♪(まだちょっと早いけどw) (2018年12月22日 21時) (レス) id: 05436ab3ab (このIDを非表示/違反報告)
ラビア=フローズン - 雪那々さん» えっ、読んでくだらなくても、ええんですよ?言っただけですし、なんにせよ駄作ですから!はい!頑張りましょう!(人間とは程遠い生物ですので) (2018年12月10日 16時) (レス) id: 641bf012e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪那々 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=conect1016
作成日時:2018年12月9日 8時