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1話 ページ2

貴方目線

A:さぶ

冷える手を擦り、手綱を握って疾風をある場所へと向かうために操作する


北海道小樽…金融町で北海道一の商業都市
近くには前に世話になった第七師団の施設がある
そこに用があり、東京からわざわざ…いや、別の目的もあり疾風をつれて北海道まで来たのだ

A:挨拶ねぇ…
まぁ、あの人は"本来の姿"での挨拶をすると思ってるけど、そのつもりじゃないし
そのまま東京に帰るつもりもないから

そういっている間に目的地である第七師団の施設の前に着く
私が着いた瞬間、ゾロゾロと建物の中から軍服を着た男達が出てくる

A:…元第一師団の伊集院颯真だ
鶴見中尉に用があって来た
鶴見中尉から話は聞いてると思うけど

そう言うとすぐ通してくれた
案内され、鶴見中尉がいると思うであろう扉の前に止まる


コンコンッ


兵士:鶴見中尉、お客様です
鶴見:通せ


ガチャッ


扉を開け、入った先には額を白い板?みたいなのをつけ、口と顎に整えられた髭を持つ男
鶴見中尉が座っていた

鶴見:遥々東京からご苦労だ、伊集院一等卒
A:もう一等卒ではないです、先日退役したので
…既に耳に入ってると思いますが、挨拶に来たんです
…妹のAに代わって
鶴見:そうかそうか、妹思いでさぞ仲の良い兄妹だ
A:まぁ…そう、ですね…


仲の良い兄妹か…実際悪い
私は妾の子だからな、腹違いの兄達はそれを毛嫌いしている
…さっさと終わらせて、出よう


A:本当は妹が挨拶するんですけどね、体調が悪くなったそうで
流石に挨拶しないで鶴見中尉殿に嫁ぐのは良くないかと思いましてね
私が代わりに
鶴見:ご苦労だね
A:いえ……では私はこれで
鶴見:…あぁっと、ちょっといいか伊集院一等卒

立ち上がろうとした瞬間、止められた

A:…何ですか?
鶴見:君、兵士に未練ないかい?
A:…未練?
鶴見:もし戦う気が残っているのなら、私の下につかないか?
動員が日露戦争で多く失ったことを知っているはずだ
今後我々は大きく動く、その為には腕のたつ兵士がほしい
そう…遠方の敵の急所を的確に射つ「鷹の目の伊集院」
君のような人材をなくすのは惜しい…どうだね?

元々目がそこらの人より良い
そのお陰で遠方のロシア軍を射つことができた
…が、もう戦争はしない
そう決めている

A:…有り難い話ですが、もう退く事を決めたので
それでは
鶴見:そうか…まぁ、そう遠くない日に会えるかもしれんな

お辞儀をし、その場をあとにする

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見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。アヒャヒャヒャヒャ (4月27日 19時) (レス) @page13 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華蓮 | 作成日時:2024年1月24日 17時

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