【呪術廻戦】抗えぬ運命と血筋を持つ少女3

憔悴 ページ34

五条目線

襖を開けると、大の字で寝転がってるチビがいた
憔悴しきってるのか、襖の開く音さえも反応しなかった
近くから見なくても分かるくらい、酷く汚れ、痩せ細っていた
見るからに弱っていることが分かる

五条:よぉチビ、元気にしてたか?
A:!

チビの目の前に顔を見せると、驚いた顔をしていた
早速嘘を言う

五条:廊下、なんでゴミ置いてんだよ
女中から聞いたぞ、お前廊下でゴミばらまいてるって
ここお前の家じゃねぇからな
華音:……わたしじゃない
五条:嘘つけ、ここの奴ら全員見てるって

五条:…オマエ、顔色悪ぃな
学校にいた時は全然だったのに、俺が来ない間に随分と痩せて血色悪くなったしよ
A:………
五条:…おい、なんか言えよ
A:…いっても、わかんないもん

うつ向いて呟くチビ

五条:…お前に嘘ついた
A:…え?
五条:さっきのヤツ、ワザと嘘ついて聞いてんだよ
お前、ここに来てから家の奴らにいじめられてるんだろ
さっき廊下でお前の悪口やらをほざいて、次の計画を練ってやがったからな
A:………
五条:なんだ?
お前自分から言わないってことは、いじめられて嬉しいのか?

咄嗟に否定するように、ブンブンッと頭を左右に振るチビ
それなら反抗すれば良いものを

五条:んなら抵抗しろよ
A:…ゴハンたべてないから、そんなゲンキない
五条:……はぁ?何で食ってねぇんだよ
山ん中で育った箱入り娘は、五条家の飯が気に入らねぇってか?
大層肥えた舌だな
A:………


めんどくせぇな


そう思いながらチビに手を伸ばす


ズボッ


華音:ウグッ!?

チビの口に指を入れて中を探り、舌を掴む
他人の口に指突っ込むのは死んでも無理だと思ったが、何故かチビなら良いと思った

五条:またこの俺に嘘言えば、この舌引っこ抜くからな


グイッ


華音:ウェッ
五条:オラ、言えよチビ

口から舌を引っ張り出す
千切れないくらいに引っ張る

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