【呪術廻戦】抗えぬ運命と血筋を持つ少女3

届かなかった ページ22

五条目線

行為に一息つき、僕の下で気絶したAに声をかける

五条:おーいA

涙やらでぐちゃぐちゃになってるAの頬をペチペチと軽く叩くも、目を覚ます様子がない
体力の限界で眠りに入ってしまっている

五条:あー…やりすぎたかな、熟睡しちゃってる
まぁいいか、やることはちゃんとやったんだから

眠るAを抱き上げる
行為中の汗やらでぐしゃぐしゃになったベッドから新品のベッドに移動させて、掛け布団をAにかけてベッドから立ち上がる
ホテルの冷蔵庫を開け、用意されたペットボトルの封を開け、水を飲む

五条:ここからは運次第かなぁ

ベッドに戻り、眠るAの隣で横になり、自分の方へ寄せる

五条:"保身のためだけに子供を作る"、か…
そんな事言われるとは思わなかったよ

サラリとAの髪の毛を掬い、流す

五条:君の心には、僕への想いはなかったのかな
…許嫁に決まった際に僕が言った言葉のせいで、君の中で思ってる僕は、"あの時の僕"で止まったままなのかな


許嫁に決まったあの日、子供のAに言った僕の言葉、今思えば酷いことを言ったな

3歳で親も知り合いもあの一夜で失くし、それから1週間保護中に弄られた子供のAに、更に追い討ちをかけるように酷いことを言った僕


五条:Aは知らないよね…僕は君の事大好きなんだよ
けど未熟で若かった僕は、どう接していいか知らなくてあんな酷いことばかりした


凄く後悔していた、思春期であったこともあるけどそんなひねくれた性格でいた時期の"僕"が許せなかった
だからある時期を境に、Aの事をとことん大事にしてきた
…が、Aの心には届いてなかったらしい


五条:君に振り向いてもらえるように努力した時が遅かったんだね
もっと早く、出会った頃から大切にする努力をすればよかったんだ
…でもそんな事を思っても過去には戻れないし、過ちはやり直せない
…僕はバカだな

後悔しながら、眠るAの頭を撫でる

真夜中の緊急任務(過去)→←暴かれる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す