【呪術廻戦】抗えぬ運命と血筋を持つ少女3

対決 ページ12

貴方目線

比較的建物が少ない所へと着くと、距離をおいて向かい合って立つ

直哉:ルールは簡単、どちらかが相手の顔を地面につけたら勝ちや
俺は優しいからなぁ、弱いAちゃんのために呪力なしの戦いにしてあげるわ

ヘラヘラと私を小馬鹿することをまだやめない直哉
今すぐにでも顔面を崩壊させてやりたいのがフツフツと沸き上がる
が、平常心を装い煽り返す

A:圧倒的な差で負けて、直哉さん泣いちゃうかもしれないので、呪力有りでも私は構いませんよ
あ、でも直哉さんが泣いてしまってもいいと言うのなら、私は構いませんけど

クスクスと悪笑いしていると、堪忍袋が切れたのかキレ気味の直哉がドスのきいた声で話す

直哉:もーええわ、そんな口きくなら、何のハンデ無しでやったるわ
泣いても知らんからな

眉間に血管を浮かばせ、構えていた
私も袖から「風竜牙」を滑り出して、構える


バサバサバサッ！


松の木に止まっていた鳥達が羽ばたいたのを対決開始の合図に、動き出す
秒殺で私の目の前に現れる直哉
私の顔面へ引っ叩こうとした術式が刻まれてる直哉の手を「風竜牙」で受け流す
すぐに反対の手も来るが、すぐに「風竜牙」で腕を突き刺し軌道を変える

直哉:っ!…ﾁｯ!
A:言っとくけど、あんたの術式についての情報は把握済み
私の術式を知らないあんたは、勝てますかね?
直哉:生意気な事いってんやないで!

足払いしようとしたのか、直哉は私の足を蹴ろうとしゃがみこんだ
すぐに私はバク転し、距離を取る
次々と来る直哉の攻撃を難なく避け、見えないように背中で隠しながら火薬玉に爆破ギリギリの呪力を貯める

直哉:はよう手ぇ出してこいや!
そんでタイマンで、俺の術式で負けさせてやるわ!
A:いいですよ、お望み通り手出してあげます

多分恐れられるくらいの満面の笑みでしゃがみ込む
顔面を殴られると思ってたか顔を守っていた直哉は、まさかしゃがみこまれるとは思わなかったのか、間抜けな顔で、目だけ私を追っていた

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