【ペルソナ5ロイヤル】弱者は貫き、世界を戻す12

違和感 ページ29

貴方目線

目を覚まし、部屋のカーテンを開ける
外は新しい年にピッタリな快晴だった

A:良い天気
これなら杏達と約束した初詣行けそう

少し背伸びをし、体を動かす


初詣に行こうと杏達と約束したのは数日前
折角だから女子だけの初詣をしようと誘ってくれた

A:そうだ、早く着物着ないと
叔母さんいないけど、一人で着れるかな…

足早に階段を降り、着物が置いてある和室へと向かう


グラッ


A:!?

廊下に入ろうとした瞬間、目眩がした

A:今の、何だったんだろ…?

和室から叔母の鼻歌が聞こえてきた


…今日、用事があったんじゃ…


不思議に思いながら、和室の戸を開けると着物の準備をしていた

叔母:Aおはよう
A:叔母さん、用事は…?
叔母:昼になったのよ
それまで時間があるから、着付けしてあげる
さ、おいで
A:う、うん…?

変に思いながら和室に入り、梅の柄の入った水色の着物を着る

A:そういえば、用事って誰かに会うんだよね?
叔母:ええ、そうよ
A:お友達?
叔母:違うわよ
前に話したじゃない、兄さんと義姉さんを迎えに行くって
A:…えっ?


お父さんと、お母さんに…?
どういうこと?
もう二人は…死んでるはずじゃ


A:いないんじゃ…
叔母:何言ってるの
1年前から仕事でいなかったでしょ?
年始でやっと帰ってこれるようになったのよ
貴方が会いたがってたからね
で、合流したら皆で何処かで夕食を食べに行くって言ったじゃないの


そんな約束…してない
覚えがない


確かに会いたいと思った
けど、ちゃんと向き合ってた
両親の死に


叔母:だから今日の夕方、皆でゆっくりしましょう
はいっ、出来たわ
A:あ、ありがとう叔母さん…
叔母:ほらほら、遅れちゃうわ
A:う、うん
いってきます

違和感を持ちながら、明治神宮の最寄りの駅で杏達と合流する
すると、次々と他の皆も集まった
更に…皆も変なことを言い出していた
もう亡くなってる人と出掛けに行くや、転校した友達と会うや…



こんなタイミングの良い偶然…あるの?
なんだろう…すごく、おかしい


ものすごく怖い
世界が、おかしくなってる

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