無限 ページ12
暁目線
杏:見て!
破片が集結し、金色の杯が降りてきた
A:あれって…
竜司:オタカラじゃね?
なぁ、モナ?
モルガナ:…世話になったな
春:モナちゃん?
双葉:モナ?
金色の杯に近づくモルガナ
静かにそれに触れた
モルガナ:人間には、世界を変える力がある
今は、ほんと少し忘れてしまっているだけ…
祐介:おい…
モルガナ:オマエたちのおかげで、役目を果たせた…
真:全部、モルガナのおかげだったんだよね…
暁:ありがとう
モルガナ:憧れの人間の役に立てたんだ
こんなに嬉しいこと、他にあるかい?
…ここも、もうすぐ消える
帰るとするか
一瞬モルガナは寂しそうな顔をした
オタカラは強い光を発し、俺達を包み込んだ
いつの間にか俺達は渋谷に立っていた
竜司:なんだこりゃ!?
腰のところまで赤い水が増えていた
まだ雨が降り続いていた
祐介:これは…?
周りを見ると、人々が止まっていた
しばらく見ていると、赤い雨が止んでいった
竜司:雨が止んだ…
真:見て!
空は厚い雲が消えていく
そこから青い空が広がっていた
すると、腰まで浸水した水に亀裂が入り、砕けた
砕けた水は、空へと飛び、メメントスの景色を消していった
春:きれい…
双葉:ほんと…
周りの物や人から徐々に光が出てくる
祐介:これは!?
杏:全部消えてく
モルガナ:異世界だけじゃない
全てが「認知」の産物なんだ
自由に作り直せるんだよ…
君達だって、誰だって…
A:モルガナ!?
キラーの声で後ろを振り向く
モルガナから周りと同じ光が出ていた
竜司:おい!?
春:モナちゃん!
杏:う、うそでしょ!?
駆け込もうとした瞬間、モルガナと俺達の間に巨大な亀裂が出来る
モルガナに近づけないほどの、巨大な亀裂が
モルガナ:世界は生まれ変わるんだ…
もう誰かの為の牢獄じゃない
希望さえ抱ければ、世界は光輝く…
瞬間、モルガナの体が宙に浮き、上へと上がっていく
暁:モルガナ!
真:待って!貴方はどうなるの!?
苦しいような顔ではなかった
落ち着き、微笑んでいた
モルガナ:「ほんとの世界」なんてどこにもないんだ
一人一人が見て感じた世界
それが、世界の全て…
だからこそ、世界は「無限」なんだ…
目の前が閉ざされたって感じても、誰かと手をつなげば、絆で繋がれば…
世界に…終わりなんて無い
世界は、君たちの中にあるんだ…
光に包まれ、モルガナは見えなくなる
俺達も、光に包まれていった
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ひよこ(プロフ) - 影月薫さん» コメントありがとうございます！ご期待に応えられるよう、頑張って更新しますね！ (2020年10月1日 0時) (
レス) id: a7c452ed95 (このIDを非表示/違反報告)
影月薫 - 更新されるたびに、これを読むのが俺の一番の楽しみです！夢主ちゃんと暁のイチャイチャぶりをほのぼのしながら見ていますwこれからも頑張ってください！ (2020年8月18日 8時) (レス) id: c6fe3020ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年7月24日 14時
