特訓 ページ10
暁目線
翌日、双葉の部屋に来るよう真に言われる
家に双葉が被り物を被り、椅子に座っていた
真:双葉、それ…
双葉:どうぞお気にするな
祐介:アバンギャルドなデザインだな
悪くないセンスだ
双葉:どやぁ
誇る…ところなのか、それ?
暁:まぁとにかく、始めよう
真:そうね
モルガナ:さて、何するつもりか?
真:普通に雑談をしてみようと思う
会話はコミュニケーションの基本だし
暁:雑誌でいいのか?
真:まずは、お互いを知る方がいいかなって
難しく考えなくていいよ
定番の話題でやってくから
祐介:定番とは?
真:食べ物とか天気
じゃあ食べ物の話題から
双葉の好きな食べ物って?
双葉:安全な材料を使った物
そうくるか
真:いや、そういうのじゃなくて…
双葉:…
真:じゃ、じゃあ話題変えようか
次は天気!
今年ヒートアイランド現象で、猛暑続きだって…
双葉:知らない
外出てないし
真:そ、そうか…
モルガナ:あのマコトが圧されてるぜ…
真:お、おかしい…こんなはずじゃ…
話題の時点で堅苦しいけど…
そういえば横で祐介は何やってるんだ?
暁:…祐介、何やってるんだ?
祐介:…よし、いい出来だ
出来?
さっきまで弄ってた方へ目を向けると、フィギュアの色がバラバラになり、パーツも弄られ、おかしなポーズにされていた
祐介:人形を触っていたら、首がもげてな
美しく直しておいたぞ
双葉:ほ、ほぎゃあぁぁ!
う、うちの子に、なにすんねん…
暁:祐介、それポーズとか変えれるやつだ…
祐介:不良品じゃないか?
双葉:「不死鳥戦隊フェザーマン」だ!!
イエローとピンクの顔がぁぁ…
レッドはバラバラ殺人…おイナリのせいで…
祐介:おイナリ?
双葉:狐の仮面してたから、おイナリ
祐介:おイナリ…
双葉:あの躍動感がよかったのに…!
ちゃんとセットしといたのに…!
おイナリの美的センスを疑うぞ!
祐介:だ、誰に向かっていってる!?
暁:祐介、謝っとけ…って聞いてないな
モルガナ:おいおい、あれじゃ雑談じゃなくて口論だぜ
真:そうだね…
暫く放っておくと、馬が合っているように見えた
明日は屋根裏部屋で特訓をするという話になった
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年5月14日 0時
