散歩 ページ43
貴方目線
近くのヤシの木の下にあるベンチに座り、暁を待つ
するとホテルから暁の姿が現れる
暁:お待たせ
A:ううん、こっちも丁度来たばかりだから
じっと暁に自分を見られる
…水着、変だったのかな?
A:あ、暁…?
暁:何?
A:海行ったときのだけど…変?
暁:いや、とっても似合ってる
A:!
ニコリと微笑まれる
一瞬ドキッとした
似合ってると暁に言われて…
凄く嬉しい
A:ありがとう
暁:うん
顔、赤くなってないかな?
大丈夫かな…?
暁:じゃあ、行こうか
A:うん
暁の隣に並び、ビーチを歩く
辺りには、自分達より年上の人たちが歩いていた
男女で手を繋いでいる人もいる
その姿を見ると、つい顔を背けてしまう
ある程度歩いていると、屋台を見つけた
A:屋台あるね
暁:ガーリック・シュリンプだな
A:ハワイの名物だね
暁:食べる?
A:うん
屋台に近づくと、店主の男性が声をかけてきた
店主:オニーサンタチ、日本人?
A:えっ、そうですが…
店主:「カイトウダン」デショ?
ココロヲ、盗ンジャウノ
店主から怪盗団の話が出る
A:!…怪盗団、知ってるんですか?
店主:ニュースデ見タヨ!
日本デ流行ッテル、ッテ
モシ、「カイトウダン」ニ会ッタラ、ヨロシク言ットイテ〜
ミンナガ、エビ好キニナルヨウニ、「カイシン」サセテネ〜!ッテ
改心の理由が違う…
A:…ちょっと違うかな
でも三島君の言う通り、外国でも有名になったね
暁:そうだな
すみません、ガーリック・シュリンプ2つ下さい
A:あ、お金出すよ
暁:俺出すから、いいよ
A:あ、ありがとう
注文通りにガーリック・シュリンプが出てきた
店主:サービスシチャウヨ!
ドンッと出てきたのは、大盛りに皿に盛られたシュリンプだった
暁:…店主のサービスだって
A:す、凄い量だね…
暁:そうだな
…あそこで食べようか
A:うん
ヤシの木の下に行き、海を眺めながらシュリンプを食べる
味を堪能した後、しばらく話をしたり、ビーチを歩いた
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年5月14日 0時
