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一三八 ページ41

貴方目線

一瞬でも気を抜いたら、意識を失いそうになる
が、そのまま岩に手をついて一番熱くなっている時に足を踏み込む


…怒りと復讐心に任せて、やってみよう


そう思いながら足腰を力んだ


…ズ、ズズッ


A:!!


動いた…!
このまま、前に…!


その気の緩みで動けなくなった
足腰の力が弱くなり、岩に押し返されてしまった

A:くそっ…
炭治郎:A!

小屋の方から炭治郎の声が聞こえた
声のした方へ向くと、此方に走ってくる炭治郎の姿があった

炭治郎:大丈夫か!?
やっぱり休めていないんだよ!
A:大丈夫だ…
炭治郎:!岩動かせたのか!?

私が動かした岩を見て、炭治郎は目を見開いていた

A:あ、あぁ…ちょっとだけ…
炭治郎:凄いな!痣もくっきり出てたし…!
どうやって動かしたんだ!?

思い出そうとした瞬間、目の前が歪む
急激な鼓動の変動で、血液が身体中に回りきらない
目の前が歪み、酔う

A:っ……気持ち悪い
炭治郎:大丈夫か!?
小屋に戻るまで頑張れ!

そう言われた瞬間、浮遊感を感じた
目の前が歪む中、目を凝らす
炭治郎の顔が目の前にあった
自分の今の体勢を見ると、炭治郎に横抱きされていた
思わず暴れる

炭治郎:あ、暴れないでくれ
落ちちゃうぞ
A:なっ何でこの抱き方!!?
炭治郎:こっちの方が揺れないと思ったんだけど…嫌か?

しゅんと悲しむ顔をする炭治郎
好きな人のその表情に心が締め付けられる


そんな断りづらい顔をしないでくれ…


A:…いや、このままでいい
炭治郎:そうか!よし、行こうな

そう返事したら炭治郎は笑顔になって私を横抱きしたまま小屋へと歩いた
小屋に着いた瞬間、視線が痛くなる


…今すぐ深い穴に頭から入りたい

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ひよこ(プロフ) - ゆきなさん» いえいえ!まだまだ未熟者です!でも読んでいただきありがとうございます!本当に嬉しいです! (2020年4月6日 19時) (レス) id: a7c452ed95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな - えっとー神ですよね? (2020年4月5日 22時) (レス) id: e657495ec3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華蓮 | 作成日時:2020年3月23日 1時

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