一二八 ページ31
貴方目線
もう何回木刀が折られて、丸腰のまま殴られただろう
少しでも動くと、身体中が悲鳴をあげた
不死川さんが何処かへ行くと同時に、休憩が入った
新しい木刀を取りに行き、倒れている善逸や他の隊士達がいる庭に戻ると、向こうからボコボコに殴られたせいで顔が腫れ上がっている炭治郎が歩いていた
A:…炭治郎、なのか?
炭治郎:…うん
A:もう腫れすぎて誰なんだか分からなくなってるぞ
そんな殴られるなんて、不死川さんと一体何があったんだ?
炭治郎:あの那田蜘蛛山の後、俺…鬼の禰豆子を連れていることがバレて御館様の前で裁判に出されたんだ
A:あの山の後の事か、そうだったんだ…
あの時私が眠っている間にそんなことがあったなんて…
炭治郎:その時に実弥さんが禰豆子を刺したから、腹が立って俺頭突きした
A:はぁ…?
話の内容に驚く
いくらなんでもやりすぎじゃないか、二人とも
A:絶対不死川さん、頭突きされたこと根に持ってるだろ
炭治郎:俺は何も悪くない!
A:いや、どっちも悪いからな
確かに不死川さんも禰豆子に対してやり過ぎだけど、炭治郎も柱に頭突きは駄目だ
炭治郎:そうだけど…
A:取り敢えず、炭治郎はあまり不死川さんの逆鱗に触れないようにしろ
じゃないと…今より大怪我するぞ
炭治郎:うん
A:…これ貸すから、顔の汚れ落として腫れを冷やしてこいよ
手拭いを取り出して炭治郎に差し出す
炭治郎:えっ、でもこの後もA使うんじゃ…
A:替えがあるからいい
それに__
炭治郎:?
"折角男前なのに台無しになってしまうぞ"
そう言いかけそうになり、口を手で押さえる
危ない…危うく自分の羞恥を晒してしまうところだった
炭治郎:Aどうしたんだ?
A:何でもない、ほら
不死川さんが戻ってくる前に行ってこい
炭治郎:あ、ありがとう…
顔を赤くしながら受け取る炭治郎
その顔を見た瞬間、心のどこかで期待してしまう自分がいた
そんな顔しないでくれ、私が勘違いするじゃないか
炭治郎:じゃあ俺、冷やしてくるよ
A:あぁ
炭治郎を見送り、善逸の近くで素振りをする
善逸:Aは女の子なのに、よく頑張れるよな…
辛くないの?
A:子供の時は辛いと思ったさ
けど、目的のためなら苦でもない
善逸:そう前向きに考えられるAと炭治郎は凄いよ…
A:不死川さんにこれ以上しばかれたくなかったら、素振りくらいしたらどうだ?
善逸:嫌だ!!もう体ボロボロなの!!
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ひよこ(プロフ) - ゆきなさん» いえいえ！まだまだ未熟者です！でも読んでいただきありがとうございます！本当に嬉しいです！ (2020年4月6日 19時) (
レス) id: a7c452ed95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな - えっとー神ですよね？ (2020年4月5日 22時) (レス) id: e657495ec3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年3月23日 1時
