【鬼滅の刃】運命を変えろ3

一二二 ページ25

貴方目線

甘露寺:じゃあ、何に聞こうかな?
Aちゃんの好きな殿方の性格は?
A:殿方…?
甘露寺:好きな人ってことだよ!
A:あ、なるほど性格…
甘露寺:Aちゃん?
お父さんとかの性格でもいいんだよ?

そう言われると同時に、無惨の顔を思い出した


イラッ…


底から苛ついてきた
あんなクソみたいな性格の奴とか御免だ

A:…そうですね、無責任で残酷じゃなければ良いです
甘露寺:Aちゃん顔怖いわ!落ち着いて!
A:あ、すみません
苛つく野郎の顔を思い出してしまったので、つい…
甘露寺:そ、そうなのね!
他の性格なら大丈夫なのね!
A:いえ、そういうわけでは…

ふと思い浮かんだのは、炭治郎の姿だった


なんでこんな時に…


甘露寺:どうしたの?
A:あ、その…何故か無意識にその人のことが思い浮かんだので…

苦笑いして紅茶を飲む

甘露寺:Aちゃん好きな人いるんだね!
A:?
甘露寺:無意識に思い浮かべてしまうほど、その殿方が好きってことなんだよ!
A:…


無意識に思い浮かべてしまうほど…好き…?



無意識に炭治郎を思い浮かべてしまうほど…



私は炭治郎のことが好き…?




A:…ブッ!?

飲んでいた紅茶を盛大に吹き出す

甘露寺:Aちゃん!?
A:…大丈夫ですすみません

早口で言いながら口を拭うように押さえる


嘘…!?
炭治郎の事が好きって…!?


甘露寺:顔真っ赤!その人が好きなのね!
A:いやいや、あり得ませんよ
だってその人のこと見たら、体の奥が苦しくなるし…
目線が合いそうで、すぐに避けてますけど…
甘露寺:そうなの!?
それほどAちゃんはその殿方の事が好きなのね!
(無意識にそのことを答えちゃうAちゃん可愛いわ!)
A:えっ…?
どうしてそんな考えに…
甘露寺:ずっと傍にいたいけど、まだ特別な関係じゃないって思ってしまう苦しみなんだよ!
目を合わせられないのは、気持ちがバレるんじゃないかなって思うからだよ!
何も悪くないよ!
A:…


そう、だったんだ…


私が炭治郎のこと好きになってたんだ…


…馬鹿だな、叶うわけがない


甘露寺:Aちゃん?どうしたの?
A:!…何ですか、蜜璃さん
甘露寺:暗くて、悲しそうな顔をしたから…
A:大丈夫です、もうそろそろ休憩終わりますよね
お茶、御馳走様でした

そう言って、部屋をあとにする



自分の事知った以上、幸せになることは許される訳がない


私は、炭治郎の傍で幸せになってはいけない

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