【鬼滅の刃】運命を変えろ3

一一四 ページ17

貴方目線

A:二つ目だ
…今禰豆子と産屋敷が危ない
炭治郎:えっ、禰豆子と産屋敷が危ないってどういうことだ!?
禰豆子:あぶ、ない?
A:炭治郎、禰豆子が太陽を克服した日から何故鬼が出なくなったか分かるか?
炭治郎:…分からない
A:…今アイツは、血眼になって禰豆子を狙ってるからだ
炭治郎:!!
A:あの日、遠くから視線…いや、悪寒のある波長を感じたんだ
残酷で、無慈悲な波長を…
恐らく鬼舞辻無惨は、あの鬼の視線から禰豆子を見ていたんだ
さっき話した通り、鬼舞辻無惨は太陽を克服するために個体を増やしてたんだ
だから禰豆子が太陽を克服した今、もっとも危険な状態なんだ
炭治郎:そんな…!

ぎゅうっと隣にいる禰豆子を抱きしめる炭治郎

A:禰豆子を狙うと同時に産屋敷も狙ってる
鬼を出没させない理由は…産屋敷を襲って、司令塔を潰し、私達や柱を困惑させて攻撃するためだ
恐らく無惨は、禰豆子が産屋敷にいると考えている
その好機会を逃さまいとしている
炭治郎:なら、すぐに伝えないと…!
A:それは出来ない
炭治郎:なんでだ!
こんな重要なことを早く皆に伝えないと…!
A:それを伝えてみろ、階級の低い隊士の話なんて信憑性がない
それに、私はアイツの子供だ
それがバレるか、もしくは関係者として思われて殺されるのが目に見えている
炭治郎:…
A:それに、私が言わなくともその異変は御館様も柱達も気づいてるから…

自分の言うことに違和感を持つ


私が炭治郎に言いたいことはこれなのか?


A:…いや、違うな
炭治郎:?
A:私は…炭治郎だから話してる…?
私は…炭治郎と禰豆子に、何が言いたいんだ…?
炭治郎:A?

違和感に思いながら、一人で考え込む
すると一言、脳裏に浮かぶ


"失くしたくない"


…今出てきた気持ちは、言っておこう


A:私は…二人を、失いたくない
炭治郎:!
A:前はただ、仇を討つために鬼を殺したいと思ってただけ
けど、二人と出会って…
最初はお節介焼きな奴らだと思って関わらないようにしようと無愛想になってた
けど…一緒に行動しているうちに、二人の性格に惹かれていった
どんなことから、諦めずに前を見ている姿を…
炭治郎:…
A:そんな二人の夢を、無惨から奪われたくないと思ったんだ
だから、私は…話した、と思う
炭治郎:…俺達のために話を?
A:…そういうことかな

目をそらして言う
今炭治郎と目を合わせたら、私がおかしくなると思ったから

一一五→←一一三

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す