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一〇八 ページ11

貴方目線

安心しようとした瞬間、上から聞こえた声を思い出す


"夜明けが近い!!"


A:禰豆子!!

隣にいた禰豆子に覆い被さり、影のある場所を探す
炭治郎も同じ考えだったか、此方に走ってきた

禰豆子:!!

瞬間暴れられ、離れてしまった

A:禰豆子駄目だ!!
炭治郎:禰豆子!!逃げろ…!!
日陰になる所へ!!
A:!

禰豆子と炭治郎の後ろの光景を目にする
何故禰豆子が焦っていたのか



頚を斬った筈の鬼の体が人々に襲いかかっていた

禰豆子:ううっ!!ううう!
A:炭治郎!!後ろ!!
炭治郎:!!なっ…!?
しくじった!!止めなければ…アイツに止めを!!


カッ!


横から光が大地に差し込んだ


ジュッ…!


禰豆子:ギャッ!!
A:禰豆子!!

急いで羽織と隊服を脱ぎ、太陽の光が当たらないように禰豆子に被せる

炭治郎:禰豆子!!縮めろ!!
体を小さくするんだ!!縮め!!
禰豆子:ううっ…!
A:炭治郎!禰豆子の事は任せろ!!
だからお前は…!

鬼を斬れと言おうとした瞬間、炭治郎が鬼の方へと飛ばされた

A:!

太陽の光で苦しい中、禰豆子は炭治郎を投げ飛ばしたのだ
飛ばされた理由を理解した炭治郎はそのまま鬼へと走っていった

鬼の体は動き続けていたが、研ぎ澄まされた波長で動き続けている理由が明らかになった
鬼の心臓の中からあの鬼の怯えの波長を感じ取った


彼処に隠れてるのか!!
もう逃がさないぞ!!


禰豆子を抱きしめながら鞘から小刀を抜き、勢いよく投げつける
小刀は心臓の中にいる鬼の体を貫きながら命中し、動きを止めた
それと同時に炭治郎が鬼の体の前にたどり着いた

炭治郎:命をもって罪を償え!!!

勢いよく炭治郎は鬼の体に袈裟斬りをした
同時に心臓にいた鬼の頚も斬り、散っていった

A:…終わった、か…
禰豆子:…

モゾモゾと腕の中で禰豆子が動き出した

A:!禰豆子、だめ…!!

止めようとした瞬間、目の前の光景に固まる




太陽の光が射している空間に、禰豆子は何事もないように立っていた
さっきの爛れた皮膚もすぐに治っていて、普通の人間と同じように立っていた

A:禰豆子、大丈夫なのか…?
禰豆子:だい、じょ…ぶ
A:…そうか、よかった…
炭治郎のところに行くか?
禰豆子:うん

禰豆子を炭治郎のところへと導かせようとしたが、禰豆子が自分の手を引っ張っていた

A:どうした?行かないのか?
禰豆子:い、っしょ…いっしょ
A:…分かった、一緒に行こうな

禰豆子に引っ張られながら、二人で炭治郎の所へ向かった

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ひよこ(プロフ) - ゆきなさん» いえいえ!まだまだ未熟者です!でも読んでいただきありがとうございます!本当に嬉しいです! (2020年4月6日 19時) (レス) id: a7c452ed95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな - えっとー神ですよね? (2020年4月5日 22時) (レス) id: e657495ec3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華蓮 | 作成日時:2020年3月23日 1時

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