見せつける ページ9
貴方目線
暁の話は想像を絶するものだった
大人の癖に…子供に罪を擦り付けるなんて
竜司:聞いてるだけで腹立ってきやがるぜ!
何もしてないのに「傷害」かよ!
祐介:ひどいな…女の方もダンマリを決め込んだというわけか…
A:助けられたのに貴方を裏切るなんて…
そんなの、おかしいよ…
貴方は何も悪くないのに…
モルガナ:そういう奴の心こそ盗むべきだ!
どこのどいつだ、その男!
暁:わからない
…暗がりだったからな
モルガナ:そうか
それじゃあ盗みようもねぇな
裁判にもかけられたって聞いているけど…
A:裁判の時、弁護士の人は?
暁:それが…亡くなったんだ
A:え?
暁:突然、弁護士の人が亡くなって…
それで…前日に別の弁護士が来たけど…駄目だった
なんか…その男の味方をしてるように見えた
A:そんな…
弁護士は、その人の権利を守るのに…
そんなの、弁護士の恥じゃない
祐介:だが、もう判決は出たんだろ?
相手を特定しても仕返しできても、「傷害」という前歴は消えやしない…
A:そうだけど…納得できないよ
竜司:ありえねぇ…世の中間違ってるぜ!
弱ってる奴助けねぇで身勝手な大人を価値逃げさせてよ!
身勝手な大人は嫌い
自分のことしか見てないから
祐介:__俺達なら正せるんじゃないか?
誰にも気づかれずに…
俺達が正しい「正義」を見せ付けて、世間の目を覚まさせてやればいい
竜司:そーだ!
その通りだぜ、祐介!
俺達の力はそのために授かったものだろ、絶対!
杏:うるさい、竜司
…何熱くなってんの?
A:起こしちゃった?
杏:ううん、別に
途中から起きてたし
起きてたんだ…
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年2月22日 0時
