銀行 ページ45
暁目線
モルガナ:取り敢えず、銀行を探そうぜ
どっかにドデカいのが建ってるはずだ
一本道を歩き、目的の銀行を探す
杏:見て、あの震えてる人…
被害者じゃない?話聞いてみよ!
杏が指差した方に、煙を出しているATMがいた
A:今にも壊れそうだね…
竜司:てか、喋れんの、こいつら…?
暁:聞きたいことがあるんだが…
ATM人間:ヒイィィ!許してくれ!
暁:何があったんだ?
ATM人間:も、もう持ってません!
1円もありません!だから…!
竜司:待て待て、カツアゲじゃねーって
ATM人間:こいつみたいな目に遭うのだけは、どうか、どうか…!
祐介:暴力を振るわれたのか?
ATM人間:ヒイィィ!
A:怖がって話してくれないね
竜司:被害者なのは間違えじゃねーみてぇだが、話になんねーな…
他当たろうぜ
その場から離れ、別の人を探す
すると、ATM人間が倒れていた
祐介:これは…!
杏:ひどい…これみんな、現実にいる誰かなんだよね?
竜司:ひでぇ…
A:そんなことを簡単にやるなんて…最低だよ
モルガナ:この様子じゃ、話は聞けそうにないな…
更に奥に行くと、先程より多くのATM人間が無造作に倒れていた
竜司:ちっ…これ全部、被害者かよ!
祐介:でかい銀行どころか、話せそうな被害者も見当たらないな…
もう一度、駅側を探してみるか
何か見通しがあるかもしれない
駅の方へ向かう
倒れているATM人間が徐々に増えていった
杏:見て!あの人も被害者じゃない?
A:話せるかも
祐介:ちょっといいか?
俺たちは…
ATM人間:ダメだ…もう終わりだ…
俺も、いずれ…
暁:聞きたいことがある
金城の居場所を知っているか?
ATM人間:決まってるだろ…
「足がつかない」あの場所だよ…
言っても無駄か…
祐介:足がつかない場所?
竜司:おい、何処の事だ?
もうチョイ詳しく…
ATM人間:もう疲れた…
休ませて…くれ…
ガタンッ
そのATM人間は膝から崩れ落ち、音を出して倒れた
モルガナ:…もう話を聞くことは無理そうだな
「足がつかない」…絶対に捕まらないって意味か?
杏:ねぇ、ちょっと情報を整理しない?
今の状態では、居場所がつかめない
杏の言う通り、情報を整理したほうがよさそうだ
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作者名:華蓮 | 作成日時:2020年2月22日 0時