帰り道 ページ42
暁目線
大急いでバーを出る
あのままいたら、帰されないだろう…
A:でも、ボスの名前聞けてよかった
暁:今日の収穫は、それだな
モルガナ:早くリュージと合流して帰ろうぜ…
A:そうだね、もうこんなに暗いし…
こんな遅くまでAを大人の歓楽街の中を歩かせるのはまずいな…
暁:そうだな
竜司を探し回ると、来た道の奥に見覚えのある金髪とTシャツを着た男子の後ろ姿を見つける
暁:いたいた、竜司……
A:どうしたの?…きゃっ!?
すぐにAの目を片手で覆う
今目にしたのは、二人のオネェに囲まれる竜司の姿があった
こんなのAに見せたら絶対心汚される…
オネェ1:かわいいじゃな〜い
筋肉もあるし、85点ってところ?
竜司:バ、バケモン!
オネェ2:ギャハハ、新宿のクリーチャーで〜す!
食・べ・ちゃ・う・ぞ!
竜司:ちょ、おい、離せよ!
あ、暁!助けろって!
聞こえてんだろ、なぁ!
見つかったが、もう片方の親指を上にたてる
竜司:あ!てめぇ!見捨てる気かよ!
Aでもいいから!仲間のピンチだぞ!!
A:暁、竜司どうしたの?
暁:大丈夫、障害(?)に引っ掛かってるだけだから
Aにそんなもの見せられるか!
竜司をそのままにして、Aを連れて新宿の駅に向かった
竜司の声を無視して
竜司:暁このやろおぉぉ!!
渋谷駅に着き、帰りの電車のホールへと向かう
A:竜司遅いけど…大丈夫?
モルガナ:しらない方が身のためだぜ
暁:あいつなら、乗り越えられるから
A:?
暁:それより、家大丈夫?
A:うん、叔母さん今日は帰り遅いから
家に誰もいない状況…
帰り道絶対危ないだろ…
暁:家まで送っていくよ
A:悪いよ、そんな…
暁:情報収集のために夜付き合わせちゃったからさ…
A:大丈夫だよ
いつも通る道なんだから…
暁:それこそ危ない
Aは大事な仲間なんだ
君に何かあったら、俺は嫌だ
A:!…なら、お願いしてもいい?
暁:!あぁ
A:ならあの電車に乗るから行こ?
暁:あぁ
モルガナ:おぉ?前よりはアピールしたな
暁:まぁな
モルガナ:次の機会では魅力と優しさを出したらどうだ?
暁:そうだな…
A:どうしたの暁?
暁:いや、何でもない
電車に乗ろう
電車がホールに着くと、すぐに乗る
新宿で降りる人が多いのか、電車の椅子が空いていた
そこに座り、Aと会話しながら駅をあとにした
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年2月22日 0時
