良い人 ページ4
貴方目線
ルブランの扉を開き、中に入る
竜司:渋っ
杏:良い匂い…
惣次郎:へぇ…他の友達が来ると聞いてたが、もう一人女の子がいるとはな
杏:お邪魔します
このルブランって喫茶店、雑誌に載ってましたよね?
惣次郎:昔の話だ…
珈琲、飲んでいきな
入れてやるよ
A:ありがとうございます
惣次郎:お前は手伝え
暁:はい
カウンターに座る
目の前にマスターの珈琲が出される
杏:あ、美味しい…
A:うん、コクがあるね
竜司:どれ ｺﾞｸｯ…にがっ!
モルガナ:お子ちゃまだな、竜司
他愛ない会話をしてる中、無言で珈琲を淹れる練習をする暁がいた
A:夢中だね
杏:声掛けても全然向かないし
竜司:ごっさんでした!
惣次郎:友達を部屋まで案内してやんな
暁:はい
A:珈琲、ありがとうございます
杏:美味しかったです
惣次郎:あぁ
えっと…名前は?
杏:高巻です
高巻 杏
A:碧谷Aです
言ってませんでしたね
惣次郎:杏ちゃんとAちゃんか、
可愛い名前だな
…どう、アイツ
学校で迷惑ばかり掛けてないか?
気に掛けてるのかな
杏:とんでもない!
むしろ助けられてますよ
A:最初は考えていることがわからない人でしたが…
私達の事を気に掛けてくれる…良い人です
惣次郎:良い奴か…
杏:あーもう、荷物起きっぱなし
A:モルガナ入ったまま置いてったの…?
モルガナ何で声出さなかったんだろ
モルガナが入っている鞄を持ち上げ、階段へ向かう
杏:そうだ、あの…
惣次郎:なんだ?
先程のやり取りを思い出す
祐介君の止まる場所、聞かないと
杏:お願いしたいことがあるんですが…
A:友達が、訳あって帰る家がなくて、その…
杏:泊めてもらえること、できませんか?
惣次郎:なるほどな、さっきでかい荷物持ってたのは
まぁいい、居候が一人増えるが、そんなかわんねぇ
わかった
A:!ありがとうございます!
杏:これで大丈夫
A:モルガナの言う通り、優しい人だった
モルガナ:だろ?
杏:それより行こ!
皆待たせてるから
A:うん!
階段を上り、三人の元へ向かう
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年2月22日 0時
