ハブられ、絡まれる ページ17
貴方目線
ジャージに着替えて、すぐに班のところへ行き、清掃活動を行う
すると、暁の後ろにいた3人の生徒が彼を横目で見ながら話をしていた
3年の班長:あいつ…いや、あの人って、例の転校生…?
2年女子:そうです…
1年女子:それって、色々ヤバすぎるって噂の…
3年の班長:馬鹿、聞こえたらどうすんだ…!
A:…
暁:…はぁ
噂のために口を動かすより、手を動かしてほしいな…
黙々と暁と一緒にゴミを集める
A:ふぅ…袋いっぱいになった…
口を結んで、あとは…
3年の班長:碧谷さん、それ俺が運んでおくよ
重いよね
A:これくらい大丈…
3年の班長:いいからいいから
緩まないか確認していると、手を重ねられると同時に握られる
A:!?
思わず手を引っ込めてしまう
3年の班長:ここは男に任せなって
そのまま班長はごみ袋を指定された場所に持っていった
暁:A大丈夫か?
A:あ、うん…
正直怖かった
初対面で、突然手を触られると同時に握られて、怖かった
暁:…終わるまで俺と一緒にゴミを集めよう
A:うん、ありがとう
終わるまで暁の傍でゴミを集める
真:"時間です、皆さんお疲れ様でした"
"各班の班長は人数分の豚汁を取りに来てください"
清掃活動終了と同時に、班長は人数分の豚汁を取ってきた
班全員に配り終わると、暁の方を見ないようにして話をしていた
3年の班長:えーと、豚汁をもらった後は、各自自由らしいから!
それじゃあ、解散!
2年女子:は、はーい
1年女子:お疲れ様でしたー
皆慌てたように暁から逃げていった
暁がそんな人じゃないって、さっきから証明されてるのに
少しは、暁のこと分かってよ…
暁:…
A:暁、大丈夫?
暁:大丈夫だ、ありがとう
モルガナ:なんというか…いろいろ世知辛いな…
暁:そうだな…
A:…ちょっと着替えてくるね
少し汚れちゃったから
暁:あぁ、わかった
あのままいたら、余計に悩ませると思った
暁のために、私が出来ることはあるのかな…
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年2月22日 0時
