清掃活動 ページ16
暁目線
井の頭公園に着くと、すでに竜司達がいた
竜司:よぉ、二人共遅かったな
暁:ちょっとな
杏:もしかして家からジャージ?
暁:あぁ
杏:いいなぁ、男子は
竜司:普通じゃね?
A:私達の学校のジャージって、色が目立つからちょっとね…
赤色は確かに目立つし、浮く
それに名前も縫われてるしな…
竜司:つかお前ら、その格好でやんの?
杏:まさか、ジャージ持ってきてるよ
A:着替えるよ、汚れちゃうから
杏:でもトイレで着替えようと思ってたけど、今すごい行列になってて…
A:あ、本当だ…
竜司:そういうことか、女子は大変だな
A:間に合うかな…
心配そうにスマホの時間を見るA
焦り気味だった
真面目だ、でも可愛い
三島:…イヤミなくらい、良い天気だね
竜司:自然に入ってきすぎだろ
三島:熱狂的に掃除好きなヤツが、テルテル坊主を作ってお願いしたとか?
暁:かもな
丸喜:やぁ、皆おはよう
三島と話していると、後ろから丸喜が現れた
A:おはようございます
三島:あれ?先生も清掃活動ですか?
丸喜:そうだよ
竜司:その格好で…?
丸喜:あぁ、僕は違う係を…
女子生徒1:いた、丸喜先生〜
女子生徒2:そろそろ仕込み始めますよ
杏:仕込み?
丸喜:実は僕、調理係なんだ
腕を振るうから楽しみにしててよ
じゃあね
そのまま女子生徒と一緒に係の方へと丸喜は歩いていった
竜司:すげぇ人気だよ…
三島:いずれ怪盗団が追い抜くさ
真:"秀尽学園の皆さん、おはようございます"
"間もなく清掃活動を開始します"
"班ごとに決められた区画のゴミを拾っていってください"
"清掃活動終了後、朝食の豚汁があります"
杏:豚汁か、その「仕込み」ね
三島:ちなみに班の構成は、学校側が適当に決めた男女5人組だ
竜司:そ、そうか…
班は適当に決めるのか
真:"それでは各班に分かれて、清掃活動を始めてください"
竜司:チャチャっと終わらせて、豚汁いただいて帰ろうぜ
そう言い、皆持ち場の方へ向かう
A:同じ班だったね
暁:あぁ
A:暁と一緒でよかったよ
暁:俺もだ、Aと一緒でよかった
着替えにいくのか?
A:うん、だから少し遅れてくるかな
暁:分かった、なら先に始めてるからな
A:うん、じゃあ後でね
Aに手を振り、清掃活動を始める
本当にAと一緒の班でよかった
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年2月22日 0時
