フリ ページ13
暁目線
Aを納得させる理由を作り、店に向かう
店に入り、キャットフードを探すフリをして遠くで犬猫を見ているAを見る
モルガナ:遠回しにいったなお前
暁:あのままAの行きたい場所に行きたいなんて言ってたら、絶対ダメって言われるままだから
モルガナ:全然進展しねぇじゃねーか
暁:うっ…
モルガナ:もっとアピールしろよ
ワガハイみたいに!
暁:…杏に振り向かれてないのに
モルガナ:シャラップ!
とにかく、ナマエを振り向かせたいんだろ?
もっと紳士のように…
モルガナが熱く語っていることを受け流し、Aを見つめる
俺の鼓動はずっと速いままだ
勿論、初めて会ってからも同じような感じだったかもしれない
楽しいのは確かだが、彼女といるだけで嫌なことを忘れられる
地元には彼女のような可憐で、思いやりで、無垢な性格の女子はいなかった
自分の事を受け入れてくれた彼女を守りたい…
だから自分を磨かないと…
モルガナ:おい聞いてるか?
暁:あ、ごめん
モルガナ:聞けよ…紳士のワガハイが直々に教えてやってるのに…
A:どうしたの?
暁:!?
隣にAが現れる
足音もなかった
暁:な、なんで…
A:ずっとこっち見てるもの
暁:あ…あぁ、気になる動物がいたかなって…
A:あぁ、うん
いっぱいいた
微笑むA
やっぱり可愛い…
見てるだけで落ち着く
A:それより、モルガナのご飯見つかった?
暁:あ、うん
これから支払ってくる
そう言って支払いを済ませてくる
モルガナ:そう言えばナマエ自身、気づいてなかったが、ぬいぐるみを見たいって言ってたよな?
暁:あぁ
これ買ったらそこに向かおうかと思ってる
モルガナ:上げて正解だったな
この店のこと知らないと言ったが、あれは嘘
本当は調べ済みだ
知っておけば、彼女の考えに答えてあげられるから
暁:あぁ
モルガナ:だが油断するなよ?
暁:わかってる
それに諦めるつもりはないから
モルガナ:おっ!
らしくなったじゃねぇか
レジ袋を手に彼女の待っているところへと向かう
A:終わった?
暁:あぁ
A:次どうする?
暁:ここを回ってみないか?
どんなものがあるか知りたい
A:そうだね
何か新しいもの見つけられるかもしれないしね
暁:なら行こうか
横に並んで歩き回る
ぬいぐるみは確か…2階にあったはず
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年2月22日 0時
