新しい仲間 ページ1
貴方目線
渋谷駅のホールに集まり、イセカイナビを見る
目的地が消去された
竜司:後は改心が起こるか…だな
暁:あぁ
祐介:…「サユリ」が「オタカラ」…か
斑目の歪んだ欲望の正体がこの絵だったなんてな
これを描いた母さんが知るよしもないがせめての救いだ…
モルガナ:アトリエにあるホントの本物は塗り潰されちまってるわけだもんな…
皮肉だが、今やこっちが「真実の自画像」ってわけだ
赤子の祐介君を抱く彼の母
本物は、塗り潰されたものとは違い、輝いていた
愛情…といったほうがいいのだろうか
喜多川君を見守っているような眼差しが本人に向けられている
杏:…すっごくいい絵だね
それに、時間はかかっちゃったけど…
ちゃんと喜多川くんに届いた
祐介:…感謝している
だけど、今さらこの絵かま認められることは世間的にもありえない
暁:喜多川に届いたことできっとお母さんも満足してるんじゃないか…?
A:その絵、とっても微笑んで見えるよ
祐介:そうかもな
この母の表情…名声など、欲していた筈もないか
顔なんて、はっきりとは覚えてないはずなんだが…
この絵を見たときの衝動、…間違いじゃなかった
喜多川君の顔からも、安心している様子がうかがえた
竜司:つか、これからどうすんだ?
祐介:俺がこれから怪盗を続けるかどうか、ということか?
竜司:おう、俺らはこれからも大物狙ってくけど?
祐介:なぜ、そんなことをしている?
竜司:クソみてぇな大人とか…社会?
それを見返すためだ
大人の身勝手に苦しんでいるやつらをさ、勇気づけてやりてぇし
祐介:勇気、か…与えてどうする?
抗う勇気ということだろ?
それがあれば…幸せになるのか?
暁:やってみなければわからないさ
祐介:全ては己次第…ということか
美しくない計画には乗らないぞ?
A:なら…!
竜司:それじゃあ!
祐介:それに、パレスとやらの探索をすれば、着想の幅が広がるかもしれない
竜司:ほんと絵の事ばっかだな
すげぇよ、お前
杏:ターゲットは全会一致で選ぶのが決まりだから
モルガナ:ユースケがいれば、予告状もハッタリが効いたものになるぜ
どうだ、リーダー?
暁:心強い仲間だ
よろしく頼む
祐介:期待には応えてみせる
竜司:よっしゃ!
これで更に戦力増強だぜ!
A:これからよろしくね!
杏:よろしく、喜多川君!
仲間が増えることは嬉しい
同じ考えを持っているから
竜司:この調子でドンドン世直ししていこうぜ!
杏:うんうん!
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年2月22日 0時
