雪の舞う病院３

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深澤side




深「じゃあね〜ばいば〜い。お大事に〜。」




「ばいばぁぃ、、」




「ありがとうございました。」




そう言って出てった親子。



通ってくれてる子なんだけど、



いつもニコニコしててすっごいかわいい。




深「じゃあ、次は、、翔太か、」




カルテ確認すると次は翔太らしい。




看護師さんに呼んでもらうと、




元気なのか、




元気じゃないのか、




複雑な表情をしてる翔太。




深「久しぶり〜、、大丈夫だった？」




翔「、、、うん。」




前の検診と様子が違う。




深「学校始まったっしょ？

なんか変わりない？」




翔「、、大丈夫。」




返事もちょっとぶっきらぼうで緊張してる感じ。




深「ほんとに大丈夫？それならいいんだけど、

、、じゃあお腹の音から聞いていこっか。」




そこからはいつもと同じ検診。




聞こえてくる音は、




、、ん〜〜、、、やっぱ疲れ来てんのかな、、





深「体育、してる？」



翔「してない、」




深「だよね〜、、じゃあごろんして、、」




お腹を捲って、



触診して、




深「おっけーおしまい。」




服を戻して、




イスに座らせて、




最後の話。





深「じゃあ、いつも通りお薬飲んでね？

あんまいい感じしなかったから崩れたらすぐに来てね？

最後に、なんか質問ある？」





翔「、、あの、、部活ってさ、、」




そこで話したことで、



ずっと暗い顔してた理由が分かった。





深「部活ね、、退院した時、約束したよね？」




翔「、、、した。」




深「それの通りだよ。」




せっかく入った高校。


ようやく訪れようとする普通の青春。


バスケ部に入りたい。




許してあげたいのは山々だけど、




お医者さんだから。



ここは冷静に行くしかない。




冷酷だってのは分かってるけど、



先生、お医者さんだから。




翔「、、、でも、、」




深「ダメだよ。諦めなさい。

普通に学校いってるだけでも疲れるでしょ？」




そう返すとぎゅっと唇を噛んだ翔太。




深「じゃあ、他になんか質問ある？」




翔「、、んっ、、ん、、ｸﾞｽｯ、、」




深「ちょっと休憩してから帰ろっか。」




静かに、大量に涙を流す翔太を見てたら、心が痛いけど、



あくまでこっちは冷静に。




今日は比較的すいてるから



ちょっと裏のベットで休ませてもらって様子見。




何人か回したらもう一回様子見に行こっかな。

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