雪の舞う病院

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岩本side




岩「阿部、これ。」




阿「ああ、先生、渡しといてよ。」





ふっと鼻で笑いながらそう言ってきた阿部。




人のものを盗っておいて返せなくなってのその態度？




相手は無くて困ってるっていうのに、




例えいたずらだったとしても




それはないんじゃないか？





自分の学生時代にもあった悪質ないたずら。




盗られた方は汚されて、新しい物を購入することになったり、




もっと酷い場合は課題が出来なくて先生に怒られちゃったり、




心の底からふつふつと怒りが沸き起こる。





岩「どういうこと？かわむら君のだよね？」




阿「、、、え？、、」





岩「これ、かわむら君の、名前書いてあるじゃん。」




阿「、、うん。」





未だに悪いことをしたという自覚はないらしい。





岩「こんなことしたらダメなんじゃないの？」




阿「いや、だからやってないって、、」





ここまで来て盗ってないって。




じゃあ、ここにあるワークは何って話。






岩「は？じゃあ、ここにあるこれはなに？」




阿「え、、やってないって、、」





は？もう話しにならない。






岩「なんでここまできて嘘つくの？」





阿「だって、、」





口答えするし、、





岩「、だってじゃない！かわむら君困ってるよ。」




阿「、、俺、悪くない！」





岩「もうっ、、そんなこと言われても、


先生知らないから、


そんなにお友達に嫌がらせするような子、


院内学級も行かせられない。」





阿「、、なんで、、なんで、、、」





岩「どうすべきか、よく考えなさい。」




少し頭を冷やしてもらう為にそういって部屋を出た。

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