夢の亡骸［短編・中編集］ (ページ10)

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『いってて...』

手首を掴まれ慌てて転んだ私は、何かを蹴飛ばした膝の痛みと転んだ際ぶつけた足の小指の痛み、そして唇の違和感を残したまま、起き上がり急いで器具を外した。

ゴーグルを外して数十分ぶりにみた現実世界は、ピンク色が目に優しくなかった。

「あ、あのさァ…A...？」

『............え？』

私の目の前には私の下敷きになっているべルキア。

...どうやら私、転んだ拍子にべルキアを押し倒したらしい。

それに気づくやいなや、顔に熱が集まる。

『あっ、うわ、ごめん！？すぐどくから！？』

私が退くとべルキアは赤くなった顔をシルクハットで隠していた。

ふと振り向くと皆が好奇と驚愕の目で見つめていた。

桜「おま...A...」

オ「ありがちなラッキースケベです...テンプレすぎて困ります...」

シ「そ、そんな破廉恥な...！」

椿「へーぇ...漫画みたいなこと、あるんだね」

私はゴーグルをしたので状況を知らず、皆に訪ねた。

オ「...まずAさんが私の......胸を、触って...あんなに沢山...困ります...」

シ「それを私が止めにかかったら、驚いたAさんがよろけて...」

桜「俺の背中に膝蹴り食らわせて、べルキアんとこに倒れて...痛ってぇ...」

椿「んで、Aがべルキアを押し倒して事故チューしてた、はい終わり。」

...事故、チュー？

やってしまった。やはり唇の違和感は気のせいではなかったようだ、とりあえず土下座して謝るとする。

『ご、ごめんなさいべルキア！！何でもするから許してください！！』

べ「...本当ォ？」

『本当の本当、神に誓うから！』

もしこれで関係が悪くなって嫌われでもしたら人生の終わりだ。そんなの、嫌だ。

だが、帰ってきた答えは関係をいい方へと運んだのであった。

べ「じゃあ...

ボクの"彼女"として...もう一回、してくれるよね？」

『...は、はい』

後日、VRゲームは桜哉により城田家に贈呈された。

おわり

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謎エンドすぎる。ただVRゲームでラッキースケベがしたかっただけでした。オトちゃんべルキアゴメン。

この前実際にVRのギャルゲーやったけど胸は揉めなかった。さらに胸に顔近づけたら避けられた。悔しい。