夢の亡骸［短編・中編集］ (ページ7)

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鏡「頂きます」

『はい、私もいただきます。』

鏡花ちゃんは餡蜜を、私はチョコレートパフェを手に取り食べ始めた。

鏡「...そっちも、食べて見たい」

おっ、チャンス到来

『じゃあ一口づつ交換しようか...

ほら、あーん』

私がチョコレートパフェの乗ったスプーンを差し出すと、鏡花ちゃんはぱくりとそれに食いついた。

鏡「...おいしい」

んぬあ、可愛い...少し浮かべた微笑みが周りの空気を浄化して行くようだ。

『Aさんも、口開けて...』

私も鏡花ちゃんの差し出したスプーンに食らいついた。

鏡「どう？」

『ん、すごく美味しいね！』

凄い、私凄い幸せ。鏡花ちゃん天使。

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嬉しそうに餡蜜を食べ進める鏡花ちゃん。今、私は娘を見守る母の気分だ。

『...あっ』

鏡花ちゃんの口元に、餡蜜の欠片が付いていた。

これはどうするか、取ってあげるのは絶対としてどう取るか。

まず口は絶対引かれる、却下。取ってそのまま食べるのも駄目だろう。それが通用するのは物語の中くらいだ。

『鏡花ちゃん、餡蜜ついてるよ』

鏡「ん」

結局私はハンカチーフで拭いて取ってあげた。一番無難だ。

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食べ終えて、店を出た私たちは大きなショッピングモールに向かうことを決めながら歩いていた。

まだ時間はある、今日はもっと楽しもう。

continue?
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鏡花ちゃんを妹にしたい優希です。

あるよね、年下の子に向けられる妹的な愛。

ちなみに作中の謎のビルが分からなかった人は親に聞くなよ、家庭崩壊するかもだから。