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?「おや、国木田君じゃないか。どうしたんだい珍しく。」
ふと、顔を上げると川を流れていく太宰が見えた。
流れながら俺に話しかける太宰は、また自 殺未遂に終わったようだった。
...ん、太宰？
国「...見ないと思っていたら...何をしている貴様ァァァ！！」
川から太宰を引き上げた俺は太宰を正座させ説教をしていた。
国「全く、貴様という奴は...どこで何をしていたのだ...」
太「あ、そうだ。とんでもない情報見付けたから国木田君に伝えようと...」
そう言って太宰はびしょ濡れになった一枚の神を見せてきた。
ただ、肝心の紙は読めなくなっているが。
国「...なんだ、読めないじゃないか、仕事の資料か？それともポートマフィアの資料か？」
太「あー、違う違う。Aちゃんの事で...」
またA...か。
運命はどれだけしつこい物なのだろうか。
太「Aちゃん......お見合い、するらしいよ。結婚も考えてて、結婚したら退職するって...これは相手の資料だよ、お見合いは...二日後だ」
国「...ッ！？」
其の瞬間、俺の脳内には電流のような衝撃が走った。
あいつが、Aが、お見合い？
たった二日後に？
他の男と幸せになる？
Aに...もう会えなくなる？
...嫌だ、そんな事は
そんな事など...
国「...俺の手帳には…理想には…...書かれていない！！」
衝動に任せた俺は手帳の 【理想の女性】の頁を破り捨て、彼女の元へと駆け出した。
太「そうだ...もう迷ったり逃げている時間はないよ...
行け、国木田君！！」
やっと決心できた
俺は
彼奴が...
Aが...
「...好きだ」
鏡花ちゃん。(文豪ｽﾄﾚｲﾄﾞｯｸﾞｽ・泉鏡花)(女主)→←理想を破り捨て(文豪ｽﾄﾚｲﾄﾞｯｸﾞｽ・国木田独歩)
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作者名：優希 | 作成日時：2016年5月5日 19時
